レポート:フィールドモニター 二上あや

前々から予定していました金洲釣行が時化予報のため、予定を変更し福島県の一歩手前の平潟港まで遊びに行ってきました。

金洲は時化なのに、平潟はベタ凪。

船長からドラグはゆるゆるにしといてと、アドバイス頂き出船。45分程走り、ポイントへ到着。
早速小さなアタリがあり、合わせるとベラ。

その後もしばらくベラに遊んでもらってましたが、やはり本命マダイが欲しいところ。

ベラを避け、マダイのアタリを探すべく上棚を探ろうかと考えていると、竿に怪しい動きがあり、すかさず合わせると何かが乗りました!!
しかしマダイの様な三段引きもベラの暴れも無いものの重く、途中グイグイとよく引きます。

海人テンヤマダイで魚の引きを吸収しながら慎重にやりとりして上がって来たのは、ヒラメ!!

本命で無くとも、しっかり違和感を感じてからの合わせが決められて、無事に上げられた魚なのて、とても嬉しかったです。

潮が動かないので反応は薄いものの、忘れた頃に誰かが竿を曲げ、本命マダイや北の魚のイメージがあるソイ等、様々な魚が船中に取り込まれます。

しかし私はベラに弄ばれ、ショウサイフグにかじられ、カサゴや黒メバルに癒して貰ったものの鯛は今回は縁が無く残念‥。

急きょ振替となった釣りでしたが、普段とは違う景色も、テンヤタックルで良型ヒラメも釣ることが出来て楽しめた釣行となりました。

【釣行データ】
釣行日:2024年7月6日
釣り船:大栄丸 (茨城県 平潟港)
ロッド:海人テンヤマダイ230MH
リール:テイルウォーク SPEAKY 3000S XGX

レポート:二上あや

朝イチのシマアジから、イサキあわよくばマダイ を狙い、ロックへリレーする盛り沢山なリレー釣りに出掛けてきました。

シマアジポイントの指示棚は上から10メートル。乗船している皆で棚を合わせて、コマセを巻き指示棚でアタリを待ちますが反応無く、近くでシマアジを狙って居る船も模様が無いようでしたので、早々にシマアジに見切りをつけ撤退。

イサキ狙いで真鯛も混じると言うポイントへ移動します。指示棚25メートル。2号ウイリー仕掛けにチェンジ。

ロッドはアルファソニックLG73-190MH

アルファソニックLG73 190MHの竿先がチョンチョンと僅かに動き、本日初の生命反応を確認。

ファーストフィッシュはウマヅラ

コマセを入れ替え投入すると、本日初のイサキ! ほっとしました。

ポツリとたまに喰うのですが、食い込みが浅いのか、巻き上げバレてしまい中々取り込めない状況…。

次は気を取り直してロックフィッシュ場へ。

今期初のテンヤで狙うロックフィッシュですが、模様はどうでしょうか?
海人テンヤ真鯛240MHに持ち替え、投入し様子を見ますが、なんだかアタリ遠く苦戦気味。水温16度とまだまだ低いようですが、同船の方がカサゴや真鯛を釣りチャンス到来か⁈

アタリが遠い中でカサゴ登場

着底後の小さなツンツンと言うアタリをKaijinテンヤ真鯛240MHの竿先が捉えて透かさず合わせも決った!! そして綺麗なマダイが!!

マダイ釣れた! ロッドはKaijinテンヤマダイ240MH

アタリを捉えて、何の魚が掛かったのかなと、引きを楽しみながら巻くテンヤ釣りの楽しさを改めて感じました。

お友達のキジハタ!

ロック場も反応は少なめですが、忘れた頃に誰かが竿を曲げるような形で、キジハタに良型のアカハタも上がり船内が沸きました。

良型のアカハタが出ました!!

まだ水温低く口を使い辛い状況でしたが、次期に好適期になりと思いますので、ロックフィッシュ釣りにまた行きたいと思います。

【釣行データー】
釣行日:2024年5月11日
釣り船:乙浜漁港 有希丸(千葉県南房総市)

ーーータックルーーー
【コマセ】
ロッド:アルファソニックLG73 190MH
リール:1000番電動リール
ライン: PE3号

【ロック】
ロッド:Kaijinテンヤマダイ240MH
リール:tailwalk SPEAKY3000S XGX

レポート:フィールドモニター 二上あや

秋から予定していた南房の夜キンメが、南からの風が強く、残念ながら出船中止になった為、急きょテンヤマダイに変更し、外房の飯岡・梅花丸さんへ行って来ました。日の入り前の暗いうちから船に乗り込み、満員御礼の2隻出し。私は15号船のミヨシに席を構えて出船です。ポイントまでいつもより遠く、片貝方面へ向かっているようです。

船長の合図で一斉に投入します。「漁礁の上なので根掛かり注意、遠投が有利、水深30メーター、糸を出し過ぎ注意」等々、細かなアナウンスを聞き、船内は一同真剣モードに。

日が登る頃、パタパタと本命が上がりはじめました。

そんな中で私は、ファーストフィッシュはキタマクラ、

からのカサゴラッシュ…。

根魚は好きですが、今は真鯛が釣りたい!周りが本命の真鯛を釣る中での、一人ゲスト三昧の蚊帳の外…

どうしても真鯛釣りたいので、真鯛ラッシュしてたお隣さんの釣り方を参考に真似てみる。

着底後に、ゆったりと誘い上げから誘い下げ、ボトム着底後ゼロテンで胸の高さでキープ。

すると、海人テンヤ真鯛の竿先がチョンチョンと動く小さなアタリ!すかさずバシッと合わせが決まり、9時過ぎにやっとの思いで本命1枚!

周りは釣れてる中での本命坊主の苦しい展開でしたが、やっと光が見えてきました。

遠投有利の言葉を思い出し、イメージ通りに遠投出来る海人テンヤマダイで着底させてから底立ちをとる。誘ってからステイで、数枚追加!!!

正直、ほっとしました…。

アタリを取って乗せても、巻き上げ途中でのスッポ抜けも多く、悔しい事も多かったですが、終わってみればつ抜けの好釣果でした。

かけ損じや誘い、テンヤの色や号数に悩みながら、アタリを出してからの、合わせの一連が上手く行った時の喜び。テンヤマダイはとても面白い釣りだと思います。是非チャレンジして楽しまれて下さい。

【ロッド】海人テンヤマダイ230MH
【釣り船】千葉県飯岡港 梅花丸

レポート:フィールドモニター 岡崎敬久

いよいよ待望の季節がやってきました!飯岡の大鯛祭りです。ここ最近少し始まるのが遅れ気味ですが、今年も無事に始まってくれたようです。しかし例年のような盛り上がりは無く、少し控えめな釣果が多いような気がしますが…一応毎日、大鯛はあがっている様子なので9月に入ってからほぼ毎週1回のペースで飯岡港の幸丸さんに通い続けました。

今年の飯岡大鯛祭りは、やはり全体的にあたりが遠く…魚が少ないような印象でした。ただ良いタイミングでポイントに入って活性のある魚の群れに当たると、掛かれば良型以上という大鯛祭りになるという感じでした。ただアタリが全く出なくなる時間も割と多く、ちょっと初心者向きとは言いにくいめんがあります。いつもならほぼ確実にお土産になるような小鯛や外道のハナダイなどさえ当たらないケースがあり、クーラーボックスが空っぽのままで帰宅することになった方も多いかと思います。

そんな厳しい状況でも、やはり大鯛には夢があります。繊細なアタリを取って掛けていく、さらにはライトタックルで漁礁や沈船をかわしつつ、硬めのドラグ設定で強烈な引きを凌いでやりとりをするのが醍醐味です。これは飯岡独自のテンヤマダイスタイルになると思います。通常のテンヤマダイ釣法は0.6~0.8号のPEラインを使い、さらにリーダーはフロロの1.6~2.5号くらいを使用しますが、飯岡の大鯛祭りで通用しない場面が多くあります。理由は大鯛が鋭利な牡蠣殻などが付いた漁礁や沈船などの根の近くについているので、餌を食べた瞬間に根に向かって走り、通常の1㎏前後のドラグ設定ですと瞬殺でラインブレイク、あるいは持っても数秒~10数秒で呆気なく切られてしまうからです。

大物は真鯛だけではなく、石鯛などもいますので非常に強敵です。(今年は大鯛をばらしまくった後に、やっとの思いで大物を掛けたのですが、大鯛と思いきや大石鯛でした。超高級魚でとても美味でしたがw)

アタリの出し方も独特で、通常はリフト&フォールで幅広く探っていきながらパターンを見つけるのですが、活きエビを使用して、ほぼ棚を底付近にしてひたすらステイ…を続けて鯛が自ら持っていくアタリを待つスタイルが多いです。ただ他のパターンでも全く当たらないというわけでもなく、フォール中(釣り開始の1投目のフォール中20秒後にいきなり3.8㎏の大鯛が食ったこともありました。)あるいはスロー巻き、中層にステイなどでも当たる時は極まれにありました。ただリアクションやリフト&フォールでは殆どアタリは出ませんでした。時合いは朝一、昼、夕まずめが多かった気がします。

また風と潮流れによる影響か、全く同じタックル仕様で同じ釣り方でも右舷と左舷、あるいは前と後ろでもアタリのある無しが明確に分かれ、とても難しい運にかなり左右されることも多かったです。

そのような中で、飯岡大鯛祭り最終回となるかもしれない⁉ラストチャンスを求めて午後船に行ってきました。

ポイントは港より約1時間のいつもより少し深い障害物のあるポイントでした。テンヤを着底させて少し浮かせたままステイすると、コツコツと小さな鯛属らしきアタリがあります。合わせるとドラグは1㎜も出ませんが、1㎏前後のまずまずの真鯛でした。少しアタリの間は空きますが、少しまた上でステイし続けると、同じように鯛属らしきアタリが出ます!今度は一瞬の溜めの後、ドン!とロッドを叩きました。なかなかの良い引きです。MAX3.5㎏設定のドラグをわずかに引き出しながら抵抗を続けます。完全に浮かせて障害物から離したのを確信してから鯛の突っ込みに合わせながらロッドをコントロールして寄せてくると3㎏オーバーの良型でした。そして今度は連続してまた同じようにアタリがあり、掛けると良い感じに突っ込みます。どうやら先ほどと同じくらいのサイズの真鯛…が、無念のフックオフ…やらかしました。今年は何故かハリ外れのバラシも多い気がします。

この日は順調かと思われましたが、その後アタリは遠くなり…ポツポツと船上には良型の2~4㎏くらいの真鯛があがりますが、なぜか左舷の後ろ側の釣座にのみ集中してしまい、他はさっぱりアタリが出ません。しかも当たっている人のパターンは完全ベタ底ステイ釣法で、私個人的には一番苦手な釣り方です(笑)
その後、右舷にもやっと大物らしきヒットがあるも、そのやり取りを見る限り、鯛ではなくアカエイで…切られたようです。。。しばらくアタリが出ないので、パターンを変えて大きくリフトしてフリーフォールさせていると、リフト時に一瞬追いかけて当たった感じがしたので、そのままフリーで落とすと、やっぱり食いました!今度は2㎏オーバーの真鯛です。しかしこのパターンも1回のみ…何が正解なのか全くわかりません。

その後、アタリが無くなったので、夕まずめとなり大坂船長の判断で別の障害物ポイントへ移動…吉と出るか凶と出るか…到着後、一投目からアタリが頻繁に出ます!が残念ながら小物の真鯛やハナダイです。船中他でも魚はあがりますが、やはり小鯛ハナダイがメイン…アタリがあるのは飽きなくて良いのですが、サイズが小さい…

ワンチャンを求めてロングキャストしますがアタリは無く、船下までテンヤが戻ってきてしまったので少し浮かせてステイしていると、一瞬トップが振れた気がしたので合わせるも根掛かり…割と浮かせていたのに何で根掛かり⁉と思いつつ、一瞬ロッドを下ろしラインを緩めると何だか動く気配がします。もう一度確認のためにも合わせを入れると生命感が伝わってきます。が、動きません。。。数秒の後、ドラグをジ、ジ、ジ、ジジジ、ジ―――とゆっくりと引き出しながら動き出したので頭には「巨大アカエイ」という文字が浮かびました(笑)が、さらにその数秒後、急激にドラグ音がギャー―――と悲鳴をあげて一気に真下に突っ込みました!魚が変わりました!鯛属、それもかなり大型の頭の重さと強さです!!掛けたのはkaijinテンヤマダイの240MHだったので、トップが水面に突き刺さる勢いで根元から曲がります。ドラグ設定はやや緩めたもののMAX3㎏なので、体は勿論、ロッドへの負荷も相当なものです。硬いドラグ設定をものともせず、激しい突っ込みを何度も繰り返して抵抗しますが、魚の頭が横から上を向いた瞬間に巻き寄せて距離を縮めます。少し時間はかかりましたが中層まで来ると鯛の抵抗も半減して観念したようです。ようやく白い巨体が見え始め、水面近くになると大きな空気泡を出してボコっと浮きました。確実に5㎏はあると確信しましたが、まだ水面で激しく抵抗し続けます。回して寄せて船長の構えるタモに導いてようやく収まりました。その後、計測したところ、6㎏オーバー、6.4㎏のオスの元気な特鯛でした。残り時間10分足らずのまさに最後の死闘となりました。最初から最後までこの日は大坂船長マジックで型物だけで船中20枚以上の久々の超大鯛祭りでした。

通い続ければこんな日もあります。もちろん釣れない日だって沢山あります。ですが行かない事には100%釣れません。大鯛を釣りたいのなら通い続けなくてはいけないのだと改めて思う日になりました…

【タックル】

ロッド:

alphatackle Kaijin テンヤマダイ 240MH

alphatackle Kaijin テンヤマダイ 240H

リール:スピニングリール3000番

ライン:PE 0.8~1号+ナイロン3~4号、PE1号+フロロカーボン4号

テンヤ:遊動6~10号 ブラック、レッド、ホワイト、グリーンゴールド、オレンジゴールド

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。今年の夏は暑かったですね。9月に入ってもまだまだ日中は30℃超えの夏日が続いていますが、海の中は秋の気配が漂い始めました。この時期に楽しみになるのが「ひとつテンヤマダイ」。満を持して、おニューのロッドを手に大原・富士丸さんから出船しました。

今回持ち込んだのは2023年のカタログで初お目見えのkaijin テンヤマダイ 240Lと、旧モデル(青いブランク)の「海人テンヤマダイ230MH」

これまで使って来た「230MH」はシリーズ中、最もポピュラーで“最初の1本”にお薦めなパワーと調子を持ったオールラウンダーな竿。なんですが、個人的にはもう少し長さがあって食い込みのイイ穂先を持つ竿も欲しかった。テンヤマダイブームの頃にはそうしたモデルを出しているメーカーさんもあったのですが、今は底ダチが取り易く、深場も攻め易い8号以上の重いテンヤ(カブラ)を薦める船宿さんが多く、ハリ掛かりも良いことからMH〜Hクラスの“硬めの竿”が主流となっています。そこに登場したkaijin テンヤマダイ 240Lは「これよ!」と声を上げたくなる絶妙な仕上がり。凪模様の浅場が主戦場となる秋口を待って、待望の竿おろしです!

──で、この日の釣り。「240L」には遊動式のカブラ(20g)、「230MH」にはいつもの5号のカブラを結んで沖に出ました。一流し目は船下に遊動式カブラを落としてとりあえず船中一枚目の“鯛飯サイズ”。しなやかで食い込みの良い竿先を持つ「240L」は、餌を口にした魚に違和感を与えないためアタリが長く続き、魚の重みを感じながらの聞きアワセで難なく掛けられます。竿の長さを活かしたストロークの長いアワセ(スウィープフッキング)をすることで上顎の硬い部分でも太軸バリを貫通させることが出来るので、この竿をご使用になる際には参考になさってください。

次に、根掛かりも少ないので軽くキャストして、水深分の糸が出たところでリールのベイルを戻して船下で着底させる“カーブフォール”を試したところ、これがビンゴ。着底と同時か、着底直後に1.5mほど仕掛けをホップさせるとアタリが出るパターンでリズムを作り、数枚を獲りました。

続いて船長が「根掛かり気を付けて」と言うエリアに入ったので「230MH」に持ち替えて5号カブラの釣り。着底してそのままにしていると根に取られてしまうので、着底後、一呼吸置いて1mほどリフトします。アタリは着底後に与えている“間”に出るのですが「コン!」とアタるだけで合わせてもハリ掛かりには至りません。そこで底を切った後、竿先を叩いて(シェイクして)カブラを揺すった後、タタキを静止すると「コココッ!」というアタリが出て、瞬時に合わせればハリ掛かりする、という流れで3枚を追加しました。

この“カブラを叩く”という誘い、魚の活性が低い時には群れを散らすので注意が必要ですが「230MH」でこそ出来る魚へのアプローチなので、魚にヤル気がありそうな局面に出逢ったら是非お試しください。

そんなこんなで6時53分にはツ抜け達成。この後、潮が緩んでアタリが遠退くのですが、初登板のkaijin テンヤマダイ 240Lに色々結んで使用感を確認しました。

まず感じるのは「キャストの気持ち良さ」。リーダの結び目の抜けが良い絶妙なガイドサイズも相まって、3号から5号なら緩やかなアンダーハンドで軽く20mは投げられます。取り込みの際もリーダーの巻き込みがスムーズなので、バラシの多い船縁でのトラブルは皆無でした。

またカブラのフォール中、PEラインは糸が張った状態でないと魚信が取れないのですが、繊細な竿先は糸にテンションが掛かった状態でも魚に違和感を与えずアタリだけを可視化するのでカーブフォールは勿論、船下への落とし込みでもフォール中の「ざらり」としたアタリを明確に取ることが出来ます。

さらにこの食い込みの良いティップは、常磐エリアで多用される“遊動式テンヤ(カブラ)”には持って来いの調子で、オモリが着底している状態でエサを違和感なく食わせると共に、押さえ込むような小さく微かなアタリを大きく可視化することに貢献します。また3号を中心とする軽量なテンヤでも着底がしっかり取れ、竿先を上げた姿勢でフォールさせれば、舟が流れている中でも確実に着底の糸フケを目視することが出来ます。

加えて、黒いブランクスになった「22海人」の“軽さ”と“手感度”は特筆。旧モデルの「230MH」と比べ「240L」は10cm長くなったのに12gも軽い。そこまで削ぎ落としたのにカタログスペック競争に走らず、軽量化と逆行する少し口径の大きいガイドに付け替えて使用感を向上させ、にも関わらずカウンターバランスも乗せずに穂先の持ち重りを感じさせない。この価格帯でこの仕上がりは“革新”と呼んで過言で無い進化ではないでしょうか。

かくして鯛飯サイズたちのアタリが遠退いた7:10。3号テンヤの使用感を試している際、着底したテンヤから伝わる何とも言えない反応。そ〜っと竿先を聴き上げて見ると、明らかに生命感のある蠢きが竿先を震わせ、そこそこの重みが手元に感じられました。これは魚信であると確信して巻きアワセを入れると、やや首を振るような反応の後にずっしりとした手応えで海底から動かない。胴まで一杯に竿をしならせながら、ぐぅーっとリフトしてくると時折「イヤイヤ」をするような反応があるモノの走りも暴れもせず、旋回しながら水面に姿を見せたのは中判のヒラメ。65cm/2.75kgのこの魚、柳のようなkaijin テンヤマダイ 240Lの調子にケンカもせず、恐らく釣られたことにも気付かずタモに収まったご様子。しなやかでありながら、この細身の竿に太軸鈎で顎骨を打ち抜くだけのパワーが秘められている事実にも驚かされました。

この先がまたアタリの遠退く時間が長く、ドテラ流しの刈込み側の流しはキャスト&カーブフォール、払い出しの流しは軽いテンヤで真下に落として、着底後にリフト、糸を出してフォールの釣り。こうした釣り方の交代も、タックルが2セットあると非常に便利で、大原では避けられない根掛かりによるテンヤのロストやマメなリーダー交換も、道具が2セットあれば瞬時に持ち替えることが出来ます。強風の日や激流の中では真価を発揮できないであろうkaijin テンヤマダイ 240Lの他に、MHクラスのオールマイティなタックルがもう1つあると安心かつ効率よく釣りを楽しめると思います。今回は旧モデルの230MHを使いましたが、俄然、私の心中では「kaijin テンヤマダイ 240MH」「240H」への興味も急上昇! 機会があれば手に入れて、レポートさせて頂きます。

そんなこんなで沖上がりも近い10:30。鯛飯サイズと目の下1尺にちょっと足りないくらいのサイズも何枚か獲れて、ヒラメもあるから「お土産には充分かな」どと思っていたところ、着底している遊動カブラに「ざらり」という微かな魚信。明確なアタリは無いものの、重みを乗せた長めのストロークでアワセると、いつもより強気の1.5kgまで締め込んだドラグを引き出す元気な走り。竿を気持ちよく曲げてゴンゴンゴンと首を振るファイトに船長も「タイだな」とタモを持って観に来てくれました。痛快な走りも柳腰でタメ、やがてスイスイと浮かせて海面を割ったのは55cm/2.3kg、イワシを食って丸々としたコンディションの良いマダイでした。

かくして、この日の釣果はマダイが2.3kgを頭に15枚と、2.75kgのヒラメ1枚。

船中全員がツ抜け達成という好日でした。マダイの最盛期は春の乗っ込みと思われがちですが、産卵期のマダイは神経質で気難しく、大きな個体が釣り易い季節は秋だと思います。かく言う私の人生最大のマダイ(10.2kg)を釣ったのはテンヤマダイブームが大原を席巻していた9月の太東沖でした。是非、流行りの頃より数段進化した現代の専用竿を手に、ワールドレコード級のマダイを求めて、豊穣の海へお出掛けください!

2010年9月、太東沖で出た10.2kg。秋こそテンヤマダイの季節!

▼タックルデータ

竿:kaijin テンヤマダイ 240L

リール:スピニングリール 3000番台

道糸:PE0.8号

リーダー:フロロカーボン2.5号4.5m

テンヤ・カブラ:3〜5号

付けエサ:冷凍エビ

▼船宿:富士丸 (千葉県いすみ市 大原港)

レポート:フィールドスタッフ 山崎裕

フィールドスタッフの山崎です。
相変わらずタイラバ漬けの釣行で、メインとして通ってるのが静岡県は御前崎。
ここは外海でちょっと走れば金洲や八方という有名なポイントにアプローチできます。
釣れる魚は、タイは勿論のこと、タイラバで釣れるフィッシュイーターは何でも釣れちゃう魅惑のエリアです。で、釣れる魚のアベレージが大きい!!

過去に何度もフックアウトやラインブレイクをして悔しい思いをしてきた場所でもあります。
どうにかならんかなー?? と、悩みに悩んでタックルの見直しを思い付きます。
そうだ!! グラスソリッドのロッドならこの悩み解消できるかも?!と、MID ARM GS73-190Mをチョイス。これがタイラバ用として、あつらえたようにしっくりと手になじみます。リールシートからロッドエンドまでが420mmと長く脇ばさみも苦になりません。

グラスソリッド特有の柔らかさもあってファーストタッチの時、魚に違和感を与えないような造りです。また無限に曲がるパラボリックなアクションもただ曲がるだけで無くトルク感がある力強さを持ち合わせています。

実釣1日目はカンパチでその成果を発揮してくれました。
青物のパワーファイトでもMID ARM GS73-190Mは暴れること無く力強く魚をリフトしてくれました。

実釣2日目はハタラバ便。
この日も50cmのキジハタ(アコウ)を釣り上げました。

ハタ類を釣る時には当たったら即ゴリ巻きが基本。根に潜られてしまうと、魚は踏ん張って出て来てくれません。MID ARM GS73-190Mはフルベンドしながら魚を根から引き剥がすようにリフトし続けます。
根を切ればあとはバラさないよう揚げるだけ。MID ARM GS73-190Mは途中魚が暴れても往なす柔らかさも持ってます。

グラスソリッドロッドは御前崎のようなフィールドに適してるかもしれません。MID ARM GS73-190Mは強力な私の相棒になりそうです。

【タックル】
ロッド:MID ARM GS 73-190M
リール:テイルウォーク エランワイドパワープラス

釣り船:伊達丸 (静岡県御前崎市)

レポート:フィールドスタッフ 山崎 裕

毎年恒例の夏休み瀬戸内遠征へ行ってきました。

今年はアルファタックルの中でもルアーに特化したブランドCRAZEEシリーズの組み合わせで明石・高松の海を攻略してきました。

タックル構成は

ロッド:クレイジータイラバシャフト672ML

リール:クレイジーBC SW150/R

タイラバ:クレイジータイラバヘッド60g

ジグ:クレイジーキャスジグ40g

PE0.6号リーダーフロロ3号

この組み合わせでチャレンジして行きます。

ちなみにキャスラバ用ロッドにはtailwalkのL−JIGGYS(エル・ジギーズ) SSD S631+スピニングリールはSPEAKY 3000HGXで、ラインはPE0.8号+リーダーフロロ4号。

船は毎年お世話になってる明石タイラバでは有名な海豚さん。
船長の話ではここ数日水潮の二枚潮になっててラインに角度を付けると当たりがぼやけてしまうという状況だとのこと。
ヘッドは鉛60gからスタートしましたがすぐにタングステン100gにチェンジ。
同船者のヒットパターンを参考にボトムまで落としたら超ゆっくりに巻いてきます。
ボトムから4~5巻き目ぐらいにラインを止められるような当たり。その当たりと同時に竿先を下に向けさらにゆっくり巻きます。魚が反転するタイミングで竿を起こします。
そうすればカエシまで貫通させることが出来るフッキングになります。
クレイジータイラバシャフト672MLはタイラバロッドとしてはちょっと硬めの部類。
しかし弾き飛ばすような硬さではありません。竿を充分に曲げて魚を浮かすことが出来ます。
時折鯛が首振りしますが、難なく追従してばらす心配はありません。

船長にすくってもらった鯛はイワシを捕食してるのか黒い55cmの立派な魚体です。

ここでタイラバ釣りについて大事なことを。
どんな釣りでも道具の優先順位は魚に近いところが上位に来ます。それはそうですね。魚との接点はハリなんですから。ですので、ハリ~糸~竿~リール の順番になりがちなんです。
しかしタイラバ釣りは一日中リールを巻くのが仕事。
リールの優先順位がとたんに高くなります。
一日中巻いていてゴリゴリしたりクラッチの切れが悪かったりドラグの調整が思うように行かなかったりするとストレス溜まりまくります。楽しく釣りが出来ません。クレイジーBCリールはお値段安いのにしっかり作り込まれていて一日中無巻き倒してもストレスになるようなことはありません。

翌日からは海を渡り高松へ。ここで3日間、船は高松の海を知り尽くしたワンピースさんにお世話になりました。同じ瀬戸内海でも明石と高松では様子が違います。船長のスタイルにもよりますが高松では夏は60gメイン。45~80gまで使いますが潮や活性によって鉛やタングステンを使い分けています。

この日は小潮周り。島と島の間の潮通しのいいカレント部分(流れがあるところ)にベイトが溜まりやすくなっているので重点的にそのような場所を流します。
ワンピースさんでは船長考案のビックネクタイが流行っています。魚はこのビックネクタイを何だと思っているのか不思議です。フックセッティングも高松仕様に替え、シンカーはタングステン60g。ボトムから5巻目ぐらいにネクタイを引っ手繰るようなヒット。船下に入り込むような潮でしたがクレイジータイラバシャフトはフルベンドしながらもぐいぐい魚を浮かせてくれます。
クレイジーBCリールのドラグの出もスムース。PE0.6号リーダー3号でも不安無くファイト出来ます。

揚がってきたのは60cmの立派なサイズ。

これはクレイジータックルの勝利ですね。シャローの浅いとこではキャスラバで。自分的にはtailwalk L−JIGGYS SSD S631の長さが丁度いい取り回しサイズ。気持ち良くシンカーを飛ばせます。

SLJ的にCRAZEE CASJIG投げたんですが「ヒラ」という魚釣りましたよ。

その後もクレイジータイラバタックルで釣れ続けます。

最後はアルバトロスバレットの180Lでフルベンドさせながら獲りました。今年はクレイジーシリーズを使っての明石高松タイラバでしたがそのポテンシャルはとても大きいものでした。手に入れやすい価格帯ですのでこれからタイラバを始めようとする方には必要かつ充分なタイラバセットだと感じました。

是非みなさんも使ってみてくださいね。

レポート:フィールドモニター 岡崎敬久

最近はどこに行っても中鯛ばかりで、大鯛に出会えていなかったので、大鯛中鯛祭りが絶賛開催中!?の茨城県鹿島沖に大鯛を求めて行ってきました。船宿はいつもの植田丸さんからロング便で朝9時の出船でした。

この時期の大型真鯛狙いは浅場の砂地なのでアタリが少なく、真鯛以外の魚は殆ど釣れないことから、最初はお土産狙いで港のすぐ近くでカサゴ釣りです。私はお土産の魚は要らないので、とりあえずジグを付けて投げます。数投するとアタリ!で、あがってきたのは良型マゴチでしたw

その後も近場の砂地ポイントの水深10~20mを狙いますが、当たってくるのはマゴチばかり…そして潮止まりが近くなり、船長判断で大物の真鯛狙いに切り替えます。ポイントはやや北の真沖の砂地、水深は17~20m前後です。船中ではポツポツとアタリが出ますが、あがってくるのはサメばかり(笑)

この時期の大鯛狙いはどうしても外道のサメは付き物で、あがってくるのはほぼサメか良型真鯛の二択になります。ジグを投げていましたが、掛かってきたのは丸々としたイナダ…すると反対側の胴の間辺りで2㎏前後の真鯛があがったようです。どうやらチャンス到来⁉でしょうか。テンヤに切り替えて狙います。

続いて反対側のトモの人が掛けました!最初のロッドの動きを見る限り良型の真鯛のようです。すると私のロッドにも違和感があり、小さくトップが微かに振れています。合わせるもスカ…すぐにロッドを下げて戻すと食い直した感覚があり、合わせるとグッと重さが乗り一気にドラグを鳴らしながら横走りし始めました。この水深で船が横流しの状態で潮も風も効いているので、魚はどんどん反対の右舷の方に走っていきます。しかし幸いにも掛けたロッドはkaijin240Hです。ロッドを下げて船体にラインが擦らないようにしつつ、魚に合わせてコントロールしながらガンガン寄せます。隣の先に掛けた人(3㎏弱の良型真鯛でした)よりもあっという間に引き寄せて、少し濁った水面に姿を現したのは丸々と太った腹パンの大鯛4.46kgでした!!

長さとしてはやや短く、平常時であれば3㎏後半といったところですが、見た目より遥かに重く強烈な引き味でした。

そしてここから短い真鯛の時合いとなります。投入してからなるべく底~50㎝付近を縦に動かさないように我慢しながら維持します。すると想定通り、ゴンッと来ました!潮に乗って今度は払い出しで前方に向かって一気に走ります。下は砂地でほぼ障害物も無いので安心してやり取りができます。最初は潮に乗ってかなり走ったので一瞬最初の魚より大きい感じもしましたが、止まってからは力が無くなり、あがってきたのは2.3㎏の良型真鯛でした。

この短時間に船中では良型真鯛が5枚あがり、バラシも結構あったようです。アタリは少なく何も釣れない事もありますが、掛ければ良いサイズの真鯛なので夢があります!!

しかし時合いは僅か1時間前後で終了となり、サメのアタリすら無くなりました。その後はポイントを転々とし、最後に他船で大鯛があがったとのことで同ポイントで狙いましたが、結局その1枚のみで、夕マズメも特に無く、終了までは稀にアタリがある程度で、大型ハナダイ等を追加して終了となりました。魚数としてはサメを除いて10枚ほどしか釣れず、根気がいる難しい釣りですが、大物狙いですので坊主のリスク覚悟で挑戦してみてはいかがでしょうか?

【タックル】
テンヤ用:alphatackle kaijin テンヤマダイ 240MH/240H
リール:スピニングリール3000番
ライン:PE 0.8号+ナイロン3号
テンヤ:遊動8号レッド
ジグ:40g グリキン

レポート:フィールドモニター 岡崎敬久

先週に引き続き、ロング便で出てくれるということでまた鹿嶋に行ってきました。ロング便ですが、今回は8時集合~18時頃沖上がりとなる長丁場です。思う存分釣りしたい人は、午前午後で通しよりも時間的にも料金的にもお得なコースでおススメです。

8時を少し回ったところで、活きエビを持って出船となります。今回は良いサイズの活きサルエビが潤沢にありました。ただこのサルエビは船宿で夜に漁で獲っているものですので、不漁で獲れない時もあり、また保管管理が難しい事もあるので無い時は冷凍エビとなります。

約30分でポイント到着、今回は鹿嶋沖の少し南、水深15~27mでした。釣りを始めると前回同様に1投目から良型ハナダイがあたってきます。どうやらパターンは前回と同じように底から少し上のようです。しかしこの日はまた少し違いました。良型の真鯛が多く点在しているようですが、産卵期を迎えてかなりシビアな状況でなかなか口を使いません。1~2m上でエビをステイさせてしまうとかなりの確率でサメばかりが食ってしまう状況です。絶えずエビを少しゆっくり動かしながら、底から上まで誘うパターンでアタリを出します。ですが、ポイントによりハナダイ、ショウサイフグの活性が高く、着底と同時にエビを捕食してしまって、なかなか本命の真鯛には届かない状況が続きます。それでも船中では時々1㎏前後の真鯛があがりますが、他のゲストフィッシュ達の活性が高過ぎて自分には本命が見られません。

ロッドは今回もKaijinテンヤマダイ。前半はMH、後半はHを使用しました。

中盤になり、Kaijinテンヤマダイ240MHで8号のテンヤをフルキャストして、ゼロテンションで落とし込んでいくとコツコツとアタリ…合わせるが掛かりません。更にフリーにして落としていくとまたコツコツと…また掛かりません。三度落としていくとまたコツコツ…今度は掛けました!小刻みにゴンゴンと頭を振りますが明らかに鯛ではなくフグ系の引きです。以前同じパターンで掛けた思い当たる魚の可能性があったので、慎重に手早く上げてくると…体型はフグですが横腹に日の丸模様…トラフグです!! 切られる前に一気に船上に抜きあげます。

小型ですが、久々にトラフグゲットできました!フグ刺しが楽しみで仕方ありませんw 本命は釣れていませんが、もう満足してしました(笑)

ハナダイやショウサイフグなどで樽は満タン。

その後も時折アタリが途絶えますが、移動を繰り返す度に魚は釣れ続けて17:40に船長の「18時くらいには沖上がりします。」のアナウンスがあった時には樽はゲストフィッシュ達でほぼ満タンでした。釣れた魚はハナダイ17枚、ショウサイフグ9匹、トラフグ、マゴチ、トラギス、ムシガレイ5枚(リリース)、サメ3本(リリース)という感じで本命はまだ見ていませんが残り20分に賭けます。

ゲストさんたちのアタリも少し遠のいて、だいぶ夕日も傾いてきました。このまま終わりか…と思いながらも密かに大物を狙ってKaijinテンヤマダイ240Hに持ち替えてキャスト、着底させてリフト&フォールの繰り返しで基本に忠実に探っていきます。しかしアタリは無く、船のすぐ目の前までテンヤが戻って来たので、最後に2m上に止めてアタリを待つと、クィクィとやや大きな動きでトップが曲がりました!合わせると重みがありロッドが止まりました。動きません。弛ませないようにリールを巻きながらロッドを少し落とし、二度合わせをするもやっぱり動かず、少しするとズルズルとゆっくりドラグを出しながら船下に入っていきます。「あーやってしまった。またサメか…」と思いながら5秒ほど経ったでしょうか、急に暴力的な勢いでドラグが悲鳴をあげて魚が走り始めました!!! そして止まったと思うと重そうな頭を振ってロッドを叩きます。懐かしい真鯛の引きですw このノッコミ時期の真鯛は体の厚みが半端なく重量もかなり増していますので、強烈な引きで抗います。船下に斜めに入って逃げるので、体を少し乗り出しながら魚とロッドの角度を90度に保ちながらやり取りします。それでもさすがに「H」のkaijinテンヤマダイ240です。船下に猛烈な勢いで潜り込むのをコントロールしながら少しずつ浮かせてきます。あとはタックルを信じてハリが外れないことを祈るのみです。少し時間がかかりましたが、最後は船下から巨体が浮き、無事に船長のタモにおさまりました。3.76㎏の本日のビッグワンでした👍

最後の最後にナイスサイズをキャッチしました!

そして少し時間延長でしたが、大物は現れず、またハナダイを追加して終了となりました。釣行後、鹿嶋の船宿ではフグを捌いて身だけにしてくれますので、持ち帰って美味しく食べることができます。そしてラッキーなことに今回は巨大な白子も入っていました。正直、魚よりも嬉しい御馳走です(笑)

見事な白子!

今回の鯛は腹パンパンのメスで、まだ産卵は終わっていない様子でした。時期的にシビアな状態が続きますが、この時期は記録更新のチャンスでもあります。もう少しチャンスはあると信じて更なる大物と闘えるように釣りに行きましょう。

【タックルデーター】

ロッド:alphatackle kaijin テンヤマダイ 240H/kaijin テンヤマダイ 240MH
リール:スピニングリール3000番
ライン:PE 0.8号+ナイロン3号
テンヤ:オリジナル遊動8号グリキン、レッド

船宿:茨城県鹿嶋市 鹿嶋旧港 植田丸

レポート:フィールドモニター 岡崎敬久

再び鹿島ノッコミ真鯛を狙って鹿嶋の植田丸さんに行ってきました。依然として浅場で漁では良型真鯛が沢山獲れているようですが…悪天候の予報が続くようでしたので、予定を早め時化の合間のノッコミ真鯛を狙います。

エサはまだ活きエビが使えます。活きエビだとアタリが続くので初心者の方でも楽しめます。

ポイントは港から近い真沖付近で水深は21~27mと初心者の方にも釣りやすい場所です。約30分で到着して、さっそくテンヤを落とすと…1投目から本命ではありませんが、良型のハナダイが積極的にあたってきます。Kaijinテンヤマダイ240MHが綺麗に曲がって、その魚信から何が掛かっているのか容易に伝えてくれます。どうやら海底から50㎝以内でしか釣れないような難しい状況から一変、3~5m上の方でもしっかりアタリが出て釣れる感じです。(逆に言えばじっと底にテンヤを置いておくだけではアタリが遠く、サメや底物ばかりが釣れる状況になりました。)

そしてここからほぼ最後の流しまで飽きない程度にアタリが続き、沢山のゲストフィッシュのオンパレードとなります。釣れる魚はハナダイ、ショウサイフグ、マゴチ、ムシガレイ、サメ…

肝心な真鯛はというと…夕まずめに差し掛かろうかという時間帯でした。キャストして着底後、ゆっくり3mくらい上までリフトして、ゼロテンションで着底した瞬間にグッと重みが乗りました!合わせると重く僅かに浮きましたが動きません。と思った瞬間、ロッドを叩きながら、2kg設定のドラグをわずかに鳴らします。大物狙いで持ち替えていたKaijinテンヤマダイ240Hを良い感じに重そうな頭の振り方で一定に叩き続けます。水深が21mですので横に走っている感じですが、ロッドを脇に挟み込んで安定させるとロッドのパワーだけで難なく魚を寄せてきます。そして無事に浮上したのは丸々とした腹パンで巨大な白子が入ったジャスト3㎏でした。(釣りあげた時は長さ的には2㎏後半かなと思いましたが、さすがノッコミ時期で重量が激増していますww)

ナイスボディの3kgマダイをキャッチ!

さすがHなだけあってパワーがかなりあります。ドラグをかなり硬めにしてロッドの力を試しましたが、これなら存分に大型真鯛と闘えます。MHは細身で繊細なので、しっかり曲げて魚の引きを楽しめるのですが、個人的には大型を狙う時はHの方が、張りが強くバットパワーがあるので主導権を渡さないでコントロールできる事から好んで使うことになりそうです。全体的に硬めではありますが、トップは安定して魚信を目感度、手感度共にしっかり伝えてくれますし、バランスも良く1日通しても疲れ難いです。しかも前回に引き続き両ロッド共に相当数キャストしました。ノットの種類やPE、あるいはキャストの方法にもよると思いますが、ガイドに引っ掛かるようなことは1度もありませんでした。テンヤ釣法で釣果を伸ばすにはその日の釣れるパターンを掴むと同じくらいキャストして広範囲を誘う事は非常に重要な要素です。それがノントラブルであると言うのは大変助かります。

最近はこういった基本に忠実でバランスが良く扱いやすいロッドが少ないのが残念ですが、この2本があればどんな状況であってもテンヤを楽しめそうです。値段的にも高級テンヤロッド1本の金額で2本とも買えてしまうくらいの価格なのが嬉しいですね(笑)

今のノッコミ期は真鯛の食い気にかなりムラがあって、アタリが出る時間帯はごく短く、場所もかなり限定的だったりすることがありますが、一瞬のチャンスは常にあるはずですので集中力を切らさないようにしっかりとしたタックルとセッティングで挑んでみてはいかがでしょうか。。。

マダイ以外にも、ショウサイフグを始め、オカズにはたっぷりすぎるほどでした

【タックルデーター】
ロッド:
alphatackle kaijin テンヤマダイ 240H
alphatackle kaijin テンヤマダイ 240MH
リール:スピニングリール3000番
ライン:PE 0.8号+ナイロン3号
テンヤ:オリジナル遊動8号レッド、グリキン

船宿:茨城県鹿嶋市 鹿嶋旧港 植田丸