レポート:アルファタックル・カスタマーサポート担当

防波堤や磯など、足場が高い釣り場で必携アイテムと言える「ランディングシャフト」。そう、玉網やギャフなどのツールを先端に付けて使う、いわゆる「玉の柄」。ランディングシャフトというと長いので、ここでは玉の柄としておきましょう。

釣りによっては絶対的な必須アイテム「玉の柄」。無いと魚を取り込めない
写真のものは、6.3mで16本という、いわゆる小継ぎタイプ。このモデルの場合は、先端の金具が外側に付いているタイプなので、先端の節はその次の節から抜くことはできない

「玉の柄を仕舞う時に、内側からカーボンのかけらのようなものが出てきた」「塗装の表面が割れていたが不良ではないか?」というお問い合わせをいただくことがあります。または「スムーズに伸ばせない(または縮まない)」という内容の場合もあります。ほとんどの場合、これは「節落ち」と呼ばれる現象が起きています。
※節落ちではなく「中落ち」と言う場合もあります。

これが典型的な節落ちによる破損。細長く欠けています。また、破損しているのは、この節だけでない場合がほとんど。

節落ちとは、ガイドが付いていない振出式の釣り竿=つまり玉の柄もそうです=で、細い節を太い節より先に仕舞うことにより起きる現象です。そして、細い節の先端に太い節が当たって、欠ける・割れることになってしまいます。

右の細い節が先に中に入り、その次に太い節のヘリが細い節を削るように入ってしまうことで、細い節の表面が上の写真のように欠けてしまう。そして、太い節では内側が欠けたり、割れたりする。太い節では、内側が破損するので気づかない場合がありますが、ほぼ間違いなく破損しています

欠けたり割れたりすると、当然強度が落ちてしまい、そこから折れる場合もありますし、中に欠けたカケラが入っていると伸びなくなったり縮まなくなったり、いつの間にか表面に細かな傷が付いたりします。いずれにしろ、そのまま使うことはNGで、その部分の節を交換する必要があります。ほとんどの場合、2つの節を交換することになるため、金額も高くなってしまいます。

この節落ちを防ぐためには、取扱説明書に書いてある通り「振出は必ず元竿から順に収納してください」ということを必ず守っていただくことです。振出竿や玉の柄は「伸ばすときは穂先から順に」「仕舞う時は太い方から順に」が大基本。これをしっかり行わないと、たとえ初めて使った新品でも節落ちは起きます。そして、構造的な現象なのでどんなに値段が高いものでも節落ちは起きます。また、節落ちによる破損は、製品の不具合ではないため、使用初回でもクレーム扱いにはならず有償となります

節落ちさせてしまったことに気づいたら、無理に仕舞おうとせずに、まず下栓を外して、全ての節を下から抜き出し、下の節(太い方)から継ぎ直してください。無理に仕舞わずに、すぐにこの対処をすれば節に傷を付けずに済む可能性があります。しかし、欠けや割れがあったり、カーボンのかけらが出てきたときは修理(節の交換)が必要です。そのまま使用すると折れてしまう可能性があり、先端に付けている玉網や、不具合がない部分まで水中に落してしまうかもしれません。

節落ちが起きてしまったら、下栓を外して全ての節を抜き出し、太い方から順番に継ぎ直す(入れ直す)しかありません。すぐに気づいてこの対処をすれば、傷が付かないで済むこともあります。


せっかくなので、玉の柄に関するお話しをもう少々。

この細長い金具がベルトハンガー。

玉の柄には、ベルトハンガーと呼ばれる、フック状の金具が先端に付いていることがあります。これは、歩く時にズボンのベルトに引っ掛けるという用途のためにあります。で、時々「この金具を外したいのだけど、どうすれば外れるのか?」というお問い合わせをいただきます。先端の金具はネジ式になっていて、これを回せば簡単に外れます。

先端の金属リングを外せば、フックハンガーを外すことができます。

他に、玉の柄で良くいただく質問をいくつかご紹介しましょう。

Q:上栓 下栓をなくしてしまいました。パーツ購入できますか?
A:たいてい、パーツとして保管しておりますので、ご購入いただけます。

Q:他社製のランディングツールを装着できますか?
A:当社の玉の柄のネジ規格はW1/2となっております。他社製品でもW1/2規格であれば、ほとんどの場合は装着できると思われますが、まれに取り付けられない場合があります。事前に現物同士で取り付け確認を行うことが最も安心です。

Q:魚をすくったら折れた。不良品ではないか?
A:ほとんどの場合、下の画像の左側の図のように、いわゆる「金魚すくい」のようにして魚を上げて折ってしまっています。魚を網に入れたら垂直のまま節を縮めていき、ランディングしてください。
玉の柄は「金魚すくい」のような上げ方での使用は想定しておりません。

みなさん、今回書いたことに注意して、大きな魚をたくさんすくってくださいね!

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

どうしても船釣りレポートが多いアルファタックルブログですが、今回はワカサギ!
長野県は北アルプス山麓にある、木崎湖というところへ行ってきました。
晴れれば山の景色あり、温泉はあちこちに、そして美味しい蕎麦と、まさしく「信州」の醍醐味が揃い踏みの場所です。

ボート屋さんの桟橋から北側を見た風景。行った日は天気が悪く、雪混じり。冬型の天気図になっているときは、木崎湖あたりから天気が悪くなることが多い。長野県北部では11月20日くらいから雪への注意が必要です。

最近は年に一回くらいになっちゃいましたが、木崎湖には昔から年に数回程度行ってました。10月くらいまでなら、ワカサギ釣りでも普通のボートを借りて自分で操船するのですが、今回は11月下旬ということもあって(寒いので)ドーム船にしました。
今回お世話になった「木崎湖パウワウ キャンプ&アウトドア」さんでは定員14名の大型ドームの他に、定員6名の小型ドームもあり、今回は小型ドームを貸し切りで使わせてもらいました。

ドーム船なので、仕掛けは5本針。なので、4尾くらい付けば上出来。

今回使ったのは、リールはワカサギB.I.D電動と、ロッド(穂先)はワカサギB.I.Dトップ
ワカサギB.I.D電動は、その操作が超カンタンなので初めての人でも全く問題なく扱えるワカサギ用超小型電動リール。そのシンプルさで価格も超お手頃なんです(税抜定価6000円)。寒い時期のワカサギ釣りは、ほぼ底の釣りだけとなることがとても多いので「仕掛けを落して巻き上げる」という最もシンプルな機能だけで充分に釣りができます。

リールはシンプルなモデルの物で良いのですが、考えるべきなのは穂先のチョイス。ワカサギB.I.Dトップは、実は11種類もラインナップがあります。長さが22センチと28センチ、レギュラーテーパーとファーストテーパー、そして穂先の軟らかさはSSS、SS、S、Mといった具合(SSSが一番軟らかくMが硬い)。
穂先の選び方は「穂先が完全には曲がり切らない程度の強さを選ぶ」こと。従って、使うオモリの号数にも左右されます。今回の場合、オモリは2号(後で2.5号も)。2号は約7.5グラムなので、それだけを見ると4~10グラムというスペックのF28Mなどを選択することになりますが、自分はF28SSにしました。F28SSは、スペック上では1~4グラムですが、穂先の角度を調整できるアジャスターを使って穂先を下向きにセットすることで分かりやすくアタリを出すことができます(上の写真で、右側の赤いリールではアジャスターを付けて穂先を下向きにしています)。さらに、オモリを底に付けて軽くゼロテンにするならオモリ号数は関係なくなります。ゼロテンで細かいアタリを分かりやすく出せるのは最も軟らかいSSSとなります。
穂先の長さは22センチと28センチがありますが、同じSSという硬さでも長いほうがバレにくくなります。自分の場合は連掛け重視なら28センチで、細かいアタリを見るなら22センチという考え方。また、ドーム船は、床に空いた穴から仕掛けを垂らすわけですが、その穴の大きさはボート屋さんによってマチマチです。穴が小さいなら短いほうがやりやすくなります。氷上の穴釣りでも22センチの方が扱いやすいと言えます。
オモリを2号にしたのは、今回の小型ドーム船では釣り座が向かい合わせとなるため、オモリを重めにしないとオマツリしてしまうためです。また、ワカサギのサイズが平均8センチ程度と良く、それが3尾くらい付くとさらにオマツリしやすくなります。

今回は、ワカサギ釣りとしては超遅めの朝8時半くらいのスタート。釣果は、午後まで釣りして150尾くらい? 遅めスタートとしてはマアマアかな。ワカサギを美味しく持ち帰るには、釣れたワカサギをこまめにクーラーに入れていくこと。どんな魚でもそうですが、サイズが小さいワカサギは大きな魚より気を使うべし。

今回使わせていただいた小型ドームを外から見るとこんな感じ。これで6人なので、スペース的にも充分に余裕があった。座る板やリールを置く台もセットされているので、竿とリールだけ持って行けば釣りができる(レンタルもあるので、完全に手ぶらでもOK)。
夜。大きめのワカサギに軽く塩を振って、炭火焼き。これが美味いんです。

そんなこんなで、久しぶりのドームワカサギを堪能しました。
もちろん、釣りの後の温泉と新蕎麦も。
みなさんも旅行がてらのワカサギ釣りに行ってみては。
信州はいいところですよ~~~(両親が信州育ちなので信州びいきですwww)

おまけ。木崎湖から車で20分ほどのところにある「山品」というお蕎麦屋さんは、とにかく美味しいです。理想的なのは、木崎湖で朝から10時半くらいまで釣りをして山品へ行き、その後に温泉コース。一日で全てを楽しめちゃう。あ、この写真は釣りの翌日で、車の運転をしなかったので昼からビールも飲ませてもらっちゃいました。サイコ~~~

【釣りとその他いろいろデーター】
●釣行日:2024年11月30日

●使用タックル
リール:ワカサギB.I.D電動
ロッド(穂先):ワカサギB.I.Dトップ

●ボート
木崎湖パウワウ キャンプ&アウトドア
キャンプ場でもあるので、キャンプ&釣りなんてのもいいですよね。

●蕎麦
手打ちそば 山品(食べログ)
ここに限らないですが、蕎麦がなくなると早めに終わります。

●お薦めの温泉
葛(くず)温泉・高瀬館
葛温泉は11月20日くらいからはスタッドレスタイヤ装備が必要です。
ゆーぷる木崎湖
木崎湖からすぐのところにあります。大人700円と安いです。

●今回泊まった宿
ロッジしろがね
ここは、木崎湖からさらに北の小谷村(おたりむら)というところにある隠れ家的な宿。
料理が美味しく、落ち着いた雰囲気。白馬乗鞍スキー場が至近です(歩いてもすぐ近く)。

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

たまにはこんなお題で。
アルファタックルと言えば「船の竿」というイメージが強いかと思いますが、リールもあれば便利グッズもあるのですよ。

釣ったイカを入れる袋です、ハイ。
この袋のいいところは、かなり大きなサイズのイカでもすっぽりと入れられる60センチという長さがあること。美味しいイカを美味しいまま持って帰るには、クーラーの中の氷にイカを直接触れないようにして、イカを1パイずつ袋に入れるのが理想的。そうすればクーラーも汚れないし、もし誰かにおすそ分けするときだってそのまま渡せる。袋に入れたまま冷凍すれば、冷凍ヤケも防げるし。
このイカ~す袋は、極厚ポリエチレンの袋なので、とっても破れにくいのです。だから、この袋に海水とイカを入れて、酸素を注入して輪ゴムでギュッと止めて「活きイカ」で持ち帰ることもできちゃう! イカしてるでしょ! チャック付きの「贈答用」もあります。

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船の上は、晴れている日でも濡れないことはないですよネ。そして当然、濡らしたくないものはある。
そこでこのW.T.Cシリーズ。W.T.Cってナニ? Water Tight Coating の略なのですが「熱可塑性を持つポリウレタン系の樹脂によるコーティング」で、このコーティングを施すことによって防水性・耐水性・撥水性が飛躍的に向上するのです。アルファタックルのW.T.Cシリーズは、しなやかなナイロン生地にW.T.Cコーティングを施しているので、使わないときはコンパクトに畳めちゃう。また、縫製ではなく「ウェルダー加工」という熱圧着で各所を加工しているので、そこから水が入ってくることもない。

持ち運びしやすいサイズのドライタンクとトートバッグの2アイテム。ドライタンクは30×19×24センチでレインウエアや財布、タオルなどを入れるのにちょうどいいくらいの大きさ。トートバッグは60×20×58センチとかなりの大型なので、ニーブーツやライフジャケットを入れてもまだまだ余裕。今の時期に必須のかさばる防寒着を楽々入れておける。
このW.T.Cシリーズ、かなり使えます!

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アルファタックルのリールって・・・ちょっとマイナーな存在になってしまってるんですが、もちろんイイモノあるんですよ。ぜひ紹介したいのが、この「ディーノ船」。メーカー希望小売価格は8,000円(店頭売価はもっと安い)。安い! 自分はマルイカとカワハギでのメインリールにしています。

ギア比は、7.3:1。個人的には、このくらいのギア比はマルイカとカワハギで最も使いやすいと思ってます。ベアリング数は3+1。価格が安いだけあってベアリングは少なめですが、そもそも両軸リールのベアリングは、スプールの両サイドとハンドル軸に入っていれば機能的な問題はありません。ブレーキはマグネット方式。カワハギではキャストすることもありますが、マグネットブレーキはキャストに慣れていない人でも扱いやすいのが良い点。ブレーキの強さは外側のダイヤルで調整しますが、船釣りでキャストする場合は最大にしておきます。その逆に、キャストしないマルイカでは最小にして落下スピードを上げます。マルイカとカワハギの場合はダブルハンドルモデルを使いますが、ラインキャパシティは1号300m。万が一、高切れしても釣りを続けられるキャパシティ。下巻きして1号または0.8号200mでもいいですね。
シングルハンドルモデルもあって、こちらは2号200m。1.5号なら300m。タチウオやライトヒラメ、ライトアマダイにちょうどいいです。
このリール、コンパクトな扁平ボディなのでパーミングがすごくしやすいのもいいところ。マルイカやカワハギのように、ひっきりなしに誘いを入れる釣りでは、操作性が良いという点は重要。そして、自分はこれを2シーズン使ってきましたが、トラブルレスで丈夫! 値段が安いリールでも充分以上に使えるといういい例です。

ディーノFUNE

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さて、最後はロッドのお話で締めましょう。
すっごく昔のことですが、アルファタックルの船竿で「夢人タチアマウィリー210」というモデルがありました。1つのモデルでタチウオ・アマダイ・ウィリーシャクリの釣りに使えます、という超欲張りな竿でした。ですが、実は全く無理なく使えちゃうんです。昔も今もタチウオやアマダイのロッドは先調子のロッドが使いやすい。だいたい8:2くらい。使う錘号数はどちらも60~80号。竿の長さは1.8m前後と、ロッドに求められる主要スペックはほぼ同じと言えます(注:昔は少し長め=特にアマダイはそうでした)。だから、タチウオロッドは、今でも「先調子のライトゲームロッド」を使うような釣りに流用できちゃうのです。もちろん、タチウオテンヤの40~50号にもいいです。
アルファタックルでは現在アマダイの名前を冠した専用モデルはないですが、アルファソニックやKaijinのタチウオはアマダイにもバッチリなんですよ。

錘を下げている上の写真は、アルファソニックタチウオ180MHと、Kaijinタチウオ180M。下げている錘は、どちらも80号。あまり曲がっていないほうがアルファソニックタチウオ180MH(錘負荷40~100号)で、もう1本はKaijinタチウオ180M(錘負荷30~80号)。

錘負荷のMAXが20号違うので、そのせいもありますが、Kaijinのほうがやや曲がります。どちらにするかは好みですが、タチオウテンヤにも使う人はより先調子であるアルファソニックのほうがいいかもですね。また、アルファソニックはチタントップCTSなので、やはり感度面では上です。アマダイで考えた場合は、小突き誘い重視の人はアルファソニックで、ゆったりとした誘いはKaijinのほうがやりやすいといった感じではないかと思います。また、東京湾では60号でのコマセ五目の釣りがありますが、その目的ではアジの口切れを防ぎやすいKaijinのほうがいいです。
そうそう「タチウオテンヤの竿も色いろ使えるの?」と思った人もいるでしょう。アルファソニックタチウオテンヤの175や190、アルファソニックタチウオテンヤGZなどのように穂先が極端に曲がるモデルは、汎用性が高いとは言えません。アルファソニックタチウオテンヤ190Mのように、あまり極端な曲がりではないモデルは同じように汎用性が高いです。

自分は、毎年初釣りは友人が仕立ててくれる三浦半島・剣崎のイシダイ五目に行くのですが、今度はアルファソニックタチウオ180MHを使ってみようと思ってます。この釣りも、ウィリーシャクリと一緒でガンガン誘うし、イシダイの口にしっかり針を掛けるには、これくらい先調子がいいんですよ。

皆さんも、いろいろ使ってみてください。あ、もちろん無理がない範囲でお願いしま~す。

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。時化続きで沖に出られず、うずうずしている方も多いのではないでしょうか? わたしもディープマスターことテル岡本さんの仕立てに乗せて頂くことになったものの天候に恵まれず、何度目かの仕切り直しでようやく沼津「舵丸」さんから出船することが出来ました。この春、マイタックルに加わった アルファソニック「ディープシーカー」が本領のオニカサゴ(標準和名:イズカサゴ)で実力を発揮してくれたので、その模様をお届けします!

今回持ち込んだのはアルファソニック「ディープシーカー」82-180MH。錘負荷80号〜200号の8:2調子。これまでシロアマダイにビシアジにと「実はこれにも好適」という釣り物で大活躍してきましたが、ようやく本領のライト深海。

この竿の特徴と言えば、形状記憶チタンソリッドの竿先(CTS)と、一日手持ちで釣り切れるバランスの良い“軽さ”。置き竿でも楽しめる西湘エリアや石花海ならともかく、気を抜くと根掛かりしてしまう大原や南房の岩礁帯を釣る場面では、軽さがもたらす“手持ちで疲れない”という一事が大切な要素となります。また、良型のオニカサゴほどアタリが小さいという傾向にも、目感度の高い穂先とモタレを感知しやすい軽量なタックルは大きな優位性を与えてくれます。これらの特性がどうオニカサゴ釣りに貢献するのか、実釣での使用感をレポートします。

船宿推奨の錘150号での曲がり具合がコチラ。まだまだ竿に余裕があるので、早潮の際には180〜200号にしても全く問題ないのが見て取れるかと思います。しかもこの竿、「軽い軽い」と言っているとパキパキの高弾性ロッドをイメージさせてしまうかも知れませんが、実際は繊細で柔らかい穂先に、負荷を掛けるとジワジワ曲がり込む粘り強い調子の一振りです。掛けた直後から取り込みまで、200m近い巻き上げの間、絶えず頭を振って抵抗するオニカサゴのファイトにも、やりとりを楽しみながら安心感を持って対峙できます。

また、このテの竿は全長が210〜190cmと言うものが多いのですが、この竿は180cmとやや短めで、それが持ち重りの解消や捌きやすさにも繋がっているのですが、何より特筆なのは“視点から近い”という点が挙げられます。いかに目感度の高い穂先でも、視点から離れていては微細なシグナルを見落としてしまいます。詳しくは後述しますが、竿先から得られる情報はアタリの他にも様々あるので、これは意外と釣果に影響するメリットをもたらしてくれます。

──で、この日の釣り。

竿入れ当初は水深より40mほど多く道糸が出るくらいに潮も効いていて、内心180号錘に付け換えた方が釣り易いかな……とすら感じる程でしたが、潮下の釣り座だったので指定の150号で頑張ることしばらく。積極的に仕掛けを動かすと本命のオニカサゴながら小さな個体が掛かってしまう反面、動かさないとアタリが出ないというジレンマに苦しむものの、よくよく考えてみればタナさえ合わせられれば魚が釣れる大変恵まれた釣況。ポツリポツリと釣果を重ねるうちに、水深170mを超える釣り場にあっても、ハリとエサが底を這っていると穂先に顕れる一定の挙動があることに気付きました。

これまでオニカサゴは勿論、コマセマダイでもアマダイでも生き餌のマゴチでも、テンビンから先にある「仕掛けの状態」については“想像で思い描くもの”でした。ですから、餌盗りに付けエサを食われて無くなってないか、エサが砂底を引き摺ってないか、こまめに底ダチを取り直したり、何分か毎に仕掛けを回収してエサの状態を目視で確認するのが当たり前の作業でした。

ところが、海中にある仕掛けの様子が竿先の挙動から読み取れる、というこの場合。それがどれ程の手間と上げ下げの時間を省くことができるか、ご理解頂けるでしょうか。

この後、潮が弛む時間が来て、ドンコ(チゴダラ)やサメたちがハリ掛かりするようになり、やがて魚信も無くタコベイトを噛み千切られたりハリを奪われたりするようになりました。犯人はヨリトフグ。これを避けて釣ることは結局最後まで出来ませんでしたが、感度アップと潮弛み対策として短めに詰めた仕掛けをわざと引き摺るタナまで降ろして、竿先にエサが底を引き摺っている時の挙動が出なかったらエサかハリが無くなっていると判断して仕掛けを回収する、という苦肉の策で乗り切りました。これも目感度の高いチタンソリッド穂先を持つ アルファソニック「ディープシーカー」 ならではの小技。みなさんの釣りのヒントになりましたら幸いです。

修行のような時間に試行錯誤を繰り返した11時近く。道糸が再び斜めに流され始め、ユメカサゴがハリ掛かりして来ました。これが今日最後のチャンスかも知れないと、全長1.8mの仕掛けに結び換え、エサもより大きめのものを選んで付けたところこれがビンゴ。まず魚信があって、この頃には竿先を聞き上げて魚の重みからサイズも想像できるようになっていました。この釣り場にはまだ他にも本命が居るような気がしたので、とりあえず10秒待ってみることに。結果、特に変化は無く、手巻きでリールを巻き始めた途端にググン! と更に強い引き込みが。ずっしりとした手応えを感じながら竿先を上げ、ゆっくり5m程巻いて電動巻き上げのスイッチをオン。ゴンゴンと首を振るファイトと重量感を楽しみながらの200m、海面を割ったのは1.2kgと1kg弱の一荷。テル岡本さんがタモ入れしてくださいました。

かくしてこの日のわたしの釣果は1.2kgを頭にリリース含め7匹。苦しい時間帯こそあったものの、小振りな個体を海へ返しても船中のみなさんのクーラーは賑やかで笑顔の沖上がりとなりました。

魚影が濃く、魚が素直な石花海のオニカサゴ。根こそぎ釣り帰ってしまったら、たちまち失われてしまう貴重な根魚たちの楽園であることは言うに及びません。「足るを知る」釣り師として、学びと食べる分だけの魚を持ち帰る心を大切したい、そう感じ入る釣行となりました。

この記事をご覧のみなさんも是非、ライト深海釣りのニーズをカタチにした アルファソニック「ディープシーカー」 で、これまで“やってみたかったこと”が“出来ること”になる瞬間をご体感ください!

<IMG_009.JPG>

▼タックルデータ

タックル:アルファソニック ディープシーカー 180MH

リール:小型電動リール

道糸:PE3号(300m)

天秤:腕長45cm

オモリ: 150号

ハリス:フロロカーボン8号

ハリ:ムツ20号

エサ:サバ/カツオハラモ/ヒラメ腹皮/ニジマス皮/イイダコ

<IMG_010.JPG>

▼船宿:舵丸 < https://kazimaru.net/>

平素は格別のご愛願を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では、2月1日~2月2日の日程で棚卸を予定しております。
つきましては、誠に勝手ながら棚卸期間中の出荷を停止させていただきます。
期間中大変ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。

【本件お問い合わせ先】
・本社流通センター TEL 055-963-1711 FAX 055-953-5380
・東京営業本部    TEL 03-3963-8451 FAX 03-3963-0776

オフィシャルサイトにて2024年春の新製品情報を更新しました。

下記リンクより、ぜひご覧ください。

レポート:フィールドモニター 二上あや

毎年参加している、ディギングアマダイ大会に参加して来ました。

参加者は3隻の船に分乗して、アマダイの全長を競います。私は2号船。ディギングでのアマダイの釣り方をレクチャーして頂き、出船です。

最初のポイントは、浅く60m。仕掛けを落とすと、針がかりしない小さいアタリ。回収して確認すると針が切られてしまってます。フグが多く苦戦…。

少し深いポイントへ移動すると、周りでカイワリやトラギスなどゲストがポチポチとゲストが入ってきました。私もアタリがあり、グングン良く引くファーストフィッシュは、ソコイトヨリでした。

その後もポイントを何度か移動しますが、魚の活性はかなり低く、かなり控えめ…

どうにか魚に振り向いてもらう為、特餌として持ち込んでた牡蠣エサを下針に。

生憎の雨風と波しぶきに負けずに、アルファソニックLG73 190MHの竿のしなやかささを使い、ディギングのフィンがしっかり海底をささるように砂煙を起こす事に集中。

海底を掘れたら、素早く30センチ巻取ってから、じわじわじわと誘いあげると、チョンチョンと竿先にアタリが!!!

しっかり合わせて巻き始めると、グングンと良い引き!!これはあるかもと、ドキドキしながら巻いてると中層でまた良く引いたので、本命と確信。無事に牡蠣エサでアマダイを釣る事が出来ました。

大会の結果は、3号船で50センチの大アマダイを釣った方が優勝されました。

私は32センチと賞に絡む事も出来ず、残念。また来年チャレンジして頑張りたいと思います。

レポート:フィールドモニター 二上あや

幻の高級魚と言われる『シロアマダイ』を釣って&食べてみたくて、初挑戦してきました。シロアマダイを専門に狙う船が焼津にあるとの事で、興栄丸さんにお邪魔しました。

5時半集合6時過ぎに出船。

興栄丸さんでは、テンヤ•タイラバと天秤吹き流しが同船する事が出来、途中で釣り方を変えてもOKとの事。私は天秤吹き流し用に、アルファソニックPG73-210MHを用意しました。

凪の快晴に加え、富士山も綺麗に見えるナイスビューに癒されます。
日により深場も狙う様ですが、当日の流しの水深は浅く30メーター前後。アカアマダイの様に大きな誘いは不要で『自分の棚を決めて、棚に合わせて食い付くのを静かに待つ。』が、基本の釣り方だと船長に伺いました。

船で用意していただいているエサはオキアミ。私はその他に特餌としてアオイソメ、牡蠣、サバたんを持参しました。

今回用意した仕掛けは4.5m。潮は殆ど流れていないので、下から4mでまずはやってみます。アタリが無ければ、どんどん下を探ると良いそうなので、下から2mで待つと穂先に僅かなアタリが!!じわりと合わせを入れ、無事シロアマダイを取り込めました。

ポニョと呼ばれる可愛いサイズでしたが、念願のシロアマダイに感激です!!

徐々に活性が上がり、トモでは、特大イトヨリが釣れ、お隣は立派なシロアマダイ、タイラバで挑戦しているミヨシのお友達も本命が釣れました。

朝は棚が高めでも時折アタリがあったのですが、アタリが遠のいた為、後半は棚を下げて底から50㎝から1m。仕掛けが底を引きずっているイメージで待っていると、アルファソニックPG73-210MHの繊細な穂先が小さなアタリを捉え、無事シロアマダイを追加出来ました。数少ないチャンスがとても大切なので、竿からの情報が頼りになります。

当日は、テンヤではアタリが無く、天秤仕掛けが有利でしたが、テンヤが優勢の日もある様です。 お好きな釣り方で、超高級魚を狙える釣りも面白いと思います。是非チャレンジしていただけると嬉しいです

【釣行データー】
ロッド:アルファソニックPG73-210MH

釣行日:2023年11月23日
釣り船:興栄丸(静岡県焼津港)

レポート:フィールドモニター 二上あや

美味しそうな魚のリレー釣りに惹かれて、千葉県外房・鴨川太海の聡丸(さとしまる)さんへ行ってきました。

集合は、とても早く午前2時15分。お客さんが揃い次第出船。最初のフラッシャー釣りのポイントまでは30分程度で到着し、午前3時には竿を出してました。

フラッシャーでのロッドはショートアームGS 82-165H 

ここではフラッシャー仕掛けで本命クロムツを狙いますが、7本針の長い仕掛け。私は船のヘリヘ巻かれたウレタンに一針ずつ、刺して準備オッケーです。

船長の合図で投入。聡丸スタイルは、マグネットを使わずに、オモリから一針ずつ糸を張りながら落とします。

水深130メートルくらいで着底。糸ふけを取り大きく誘い上げていきます。ショートアームはネーミングの通り短いので取り回しがとても良く、お気に入りです。

100メーターくらいまで反応出ているから、幅広く誘ってと、船長アナウンス。デッドスローで巻き上げてみると、110メートルで竿がガクガク言ってます。追い食いを狙いながら100メートル付近まできたら、中速にして巻き上げると、嬉しいゲストフィッシュの多点掛けでした!

ゲストフィッシュの他はサバでした・・・

しかしその後は投入してもサバで、ウルメが混じった程度で、クロムツはお留守でした。日が上りフラッシャー終了にて、根魚に移動します。

日の出の頃、次は根魚へ。私はテンヤで。

根魚ポイントでは、胴付きタックルか、テンヤタックルどちらでもオッケーとの事ですが、私はテンヤて狙う事にしました。エサは、先程フラッシャーで釣れたサバの切り身か、持ち込みのエビエサになります。

海人テンヤマダイで、根の周りを探り続けると、違和感があり合わせますが、あれ??根がかり…

根を外すと、魚の引きを感じます。魚が掛かって根に潜ってました。顔をフリフリしている感じの引き方が、カサゴではないな!と確信。本命のアカハタでした!!

本命アカハタ!
良型カサゴ!

足元の根周りはどのようになっているのか、遠投し広範囲に魚の居そうな根を探したり。
海人テンヤマダイはとても扱いやすいのでロックフィッシュにも愛用しています。
丁寧に根周りを探って良型アカハタも追加して、終了。

根魚は満足の釣果でした!

港に戻ったのは朝の8時半。こんなに早く戻るといつもとは違う感覚。
楽しくて美味しいこのリレー釣りに、来年もまた挑戦したいと思います。

今回お世話になったのは聡丸さん

【釣行データー】
フラッシャー ロッド:ショートアームGS 82-165H(電動リール3000番)
テンヤ ロッド:海人テンヤマダイ230MH(スピニングリール3000番)

釣り船:聡丸 千葉県鴨川市太海(ふとみ)港

レポート:フィールドモニター 川嶋正嗣

遠征釣りというと、ゴツいロッドとリールで大物をコアに狙う、敷居がものすごく高い釣りのイメージはないですか?

今回ご紹介したいのは、「旅行+釣り」プランです。滞在日数の中で1日だけ釣りをさせて頂き、残りの日程を家族サービスとします。そうすると、美味しい魚も食べれるし、一挙両得だと勝手に思っています^ ^

いよいよ出発‼︎ 今回の行き先は石垣島です、、、と言っても私の旅行は常に石垣島ばかりなんです(^^;;

30代、独身の頃から通っています。

到着‼︎ 初日のホテル。

2日目以降は船宿に泊まるのでゆったり出来ます。
いつもお世話になっている船宿&民宿は「たましろマリンサービス」「ムイのヤド」さんです。

こちらは「ムイのヤド」

今回4泊5日の予定の中、釣りは3日目に決めました。初日、2日目、島内観光。4日目にお土産探し、5日目は早目に帰り、羽田空港でブラブラするというのが今回の大雑把なプラン。今回の自分のような旅行&釣りに興味がある方はお店でお声掛け下さい。
注)川嶋さんは神奈川県相模原市の釣具店「フィッシング相模屋」の店員さんです。

本題の釣りですが、今回の狙いは【沖縄No.1高級魚】「アカジン」です。こちらでいう「スジアラ」。グルクンなどを釣って、それを活き餌で使って狙います。ムスコと妻に餌を釣らせて、自分が本命狙いに集中する作戦です。

しかし、そうは上手くいきません。予想以上にムスコと妻は釣りが出来ません。根掛かり対策やコマセワーク、魚の取り込み、魚を針から外すなどの作業を全てフォローする事に(TT) それでも我慢です。家族の為、また来年も来る為に、黒子に徹します。

ムスコに「グルクン」が釣れました。

妻は「ヒラーグルクン」(ウメイロモドキ)が釣れました。

その後もムスコや妻はグルクンがポツポツ釣れ続きました。
しばらくしてムスコが眠くなり、寝た隙にグルクンを針に掛けて、私の釣りが始まりました。

今回用意したタックルはロッドは活き餌用に「シブキR231」を選択。  ムスコと妻に用意したのは、同じシブキのF190と191です。グルクン狙いのロッドは、慣れないムスコと妻にはもう少し、硬いロッドが良かったかな?と思います。

話を戻します。棚トリ後、すぐにグルクンが暴れたと思った瞬間に竿が一気に絞り込まれ、ドラグが滑りだします。根に潜られないよう、強引にリールのハンドルを巻きます。

アカジンと思ったのですが、、、「オオマチ」(アオチビキ)でした。

その後は餌が抜かれたり、ハリス切れなどがあったりしましたが、本命のアカジンはとうとう来なかったです・・・。そして妻やムスコのグルクンのアタリも遠のいていきました。後半は船長の判断により、アカジン、グルクン狙いを諦め、五目釣りに変更です。仕掛けは胴付き3本針、魚の切り身餌で、シルイユー(シロダイ、メイチダイの仲間)やタマン、ムルー(フエフキダイの仲間)、中小型のミーバイ(ハタ)、切り身でもアカジンは食ってきます。

ムスコが眠いのから復活し、ナガジューミーバイとムルーの一荷。五目はとにかくアタリも多く、初心者も楽しめます。ただ、根掛かりが多いので気をつけて下さい。ここの船宿さんは、環境面に配慮して鉄オモリを使っています。

さて、そんなこんなで、民宿での家族の食事のおかずが確保でき、夕方に帰港しました。

釣った魚を1日寝かせて、お寿司が好きと息子からリクエスト。
オオマチやヒラーグルクンのお寿司にナガジューミーバイの唐揚げ^ ^

船宿に泊まると釣った魚が食べれるのも魅力です。 私はロッドやリール、バッテリーは持っていきますが、レンタルも勿論あります。また釣りのプランも「パヤオでのキハダ釣り」や初心者向けの短時間の「体験フィッシング」プランなどあります。HPもありますので、見てみてください。

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