レポート:フィールドモニター 岡崎 敬久
今年も日立沖にタチウオが来たとのことで、日立久慈港の大貫丸さんに行ってきました。実は今回の釣行は3度目で、1度目は定休日明け、2度目は定休日+時化あとだった事もありタチウオの群れが行方不明でした。原因は色々あると思いますが、タチウオ釣りはタチウオの反応が無いと何も始まりません。結局1度目と2度目は群れを探すだけのクルージングとなってしまい、まともに釣りはできませんでした。ここ数年の間、冬の日立沖のタチウオはかなり安定して釣れていたのですが、今年は状況が少し違うようです。
3度目の正直となるか、はたまた2度あることは3度あるか…期待して出船します。
狙うは勿論120㎝超のドラゴンタチウオのみ!冬の日立沖に集まるタチウオは比較的サイズが良く、ジグを使えば数狙いで100本も釣れる日もありますが、ドラゴン狙いで掛ける釣りを楽しみたいので、圧倒的にドラゴン確率の高いテンヤで狙います。
出港後、暫くタチウオ反応を探します。すると1時間半で船速が緩みました。どうやら今日は早めに見つかったようです。ポイントは浅場30mですが、どうやら反応は小さく薄めで魚の移動が早く、反応に乗せて釣るのが難しい状況です。着底させ反応のある底から5m前後までをテンヤをシェイク&ステイさせながらタチウオを誘います。2mくらいまで10㎝単位でシェイクしながら上げてくると突然ロッドに重みが乗りました。即合わせするとロッドが大きくしなります。まるで一瞬根掛かりした感じです。久々の手応えですwタチウオの動きに合わせて巻き上げてくると指4.5本の良型でした。幸先良い感じです。
しかしその後、反応が薄く直ぐに散ってしまいポイントが絞り切れず、また探索の旅に…それから約2時間が過ぎた頃、釣友に起こされました。完全にクルージングモードで爆睡していましたが、気付くと船が集まっており良い反応があるようです。しかし既に沖上がりまで残り30分しかありません。
船長の合図で即テンヤを投入し、底から潮の軽くなる棚を見つけて集中的にシェイク&ステイを繰り返すとチタントップのCTSに様々なアタリが出ます。テンヤを小突く、抑え込む、食い上げ(トップがまっすぐに戻る)と間違いなくタチウオのアタリですが、どうも上手く針掛かりしません。どうやらタチウオのサイズが小さめなのと食いが浅いようです。ジグの人を見ると落としている最中に掛かっているようですが、上がってくるサイズは殆どが指3本前後とかわいいサイズばかり…ボロボロにされたイワシを交換して誘い続けていると違和感を感じて即合わせ!掛かりました!
上がってきたのは見事120㎝指5本のドラゴン級。その後は食いも良くなり、掛かれば殆どがドラゴン級で短時間でしたが、十分手応えのある釣りを楽しむことができました。
しかし群れの移動が早く、また反応が散り気味になり、すでに時刻は沖上がりの時刻を過ぎていて、船長が延長して頑張って探してくれますが厳しい感じになってきました。それでもまた反応を見つけトライします。するとCTSを大きく跳ね上げる今日一の食い上げのアタリが出ました!ロッドを限界まで上にあげてリールを高速巻きして重みが乗ってから2度合わせすると、その直後に今度は下方向にかなりの重みがかかりました。ロッドがのされて立てられません。フルドラグだったのでロッドだけで突っ込みを凌ぎながら慎重に水面まで上げてくると見事な今日イチの良型タチウオです!とても太っていて厚みがあって、1回目は船に上げるのを失敗し、再度ラインを持って何とか船に引きこみました。指6本130㎝超、2㎏越えの正真正銘ドラゴンですw最後の最後に一番良いサイズが来てくれました。そしてそのまま反応が消失し、12時近くになり沖上がりとなりました。
昨年までのように安定してタチウオの濃い反応が広範囲にあれば、誰でもどんな釣法でも釣れるのですが、今年は少し違うようです。ただこの時期は脂ものって極厚のタチウオですので釣れれば最高のお土産になります。多少リスクもありますが、是非機会がありましたら日立沖のタチウオに挑戦してみてください。初めての方や確実に釣りたい人はタチウオ用のジグがおすすめです。手返し良く数を狙って簡単に釣れます。良型を主体にドラゴンを狙う方はテクニカルで難易度は上がりますが、是非テンヤで挑戦してみてください。アタリを積極的に掛けて行く釣りは病みつきになりますし、大型タチウオは最高に美味ですw
【タックルデーター】
ロッド:【ALFASONIC TACHIUO TENYA(アルファソニック タチウオテンヤ190M】
リール:両軸200番
ライン:PE 1号+ナイロン10号
テンヤ:夜行、パープルゼブラ等 40号