レポート:フィールドモニター 川野誠
先々週あたりから葉山エリアの40m〜あたりで反応が出始めたとの浅場マルイカ。
少し前に、今シーズンの調子からノリノリな期待で行ったものの、ご機嫌イマイチでツ抜け出来ずに終了…もう少し釣果が安定するまで我慢かな〜と今週は毎度の剣崎、瀬戸丸さんに行ってきました。
前日まで潮も緩く城ヶ島まわりでトップは47杯との好調なのもあり平日なのに片舷7名の賑わいで出船。しかし朝イチの城ヶ島まわりは真っ青な海で潮が速くて60号もすっ飛んでいきます。1日違いでこんなのもイカ釣りあるあるですね〜
シンゴ船長すかさず剣崎沖に戻り探索してくれますが今度は微かなイカ反応の上下左右を取り囲むかのようにハモノ反応だらけだとか…
案の定巻き上げで船内アチラコチラから齧り取られの悲鳴がぁ〜(泣)
取られまくりの友人が船長の許可を得て船首で泳がせしたら一発でキロアップの綺麗な(憎たらしい?)真鯛を連チャンしたほど。
11時近くまでこのハモノ攻防が続きバケツの中のイカの数はポツポツしか増えずに終わりかなと思っていた矢先に上手の56m〜あたりで巨大反応とのことで駆けつけたら、潮変わりもありいきなりのトリプルダブルありの7回転!!
この流しだけで10杯以上キャッチ〜しかもサイズも良さげ混じりで大興奮ですよ。
こんなのがあるからやめれませんよね〜♫
沖あがりまでノリノリ続いてくれて胴の間だったけど次頭の30杯を獲れました!!
これからますます浅場での釣果も上向いてくるでしょうから、今からでも初チャレンジできる美味しいマルイカ釣りに、みなさんも是非ともお出かけください。
自分は来月からの剣崎イサキと東京湾エギタコ解禁にウズウズですけど(笑)
【釣行データー】
竿 アルファソニックマルイカGZ167XUL(メイン) 150UL(サブ)
オモリ 60号/50号
仕掛け PE0.6号、自作幹糸5号/スッテ6本(直結5直ブラ1)
船宿 神奈川県三浦市 松輪江奈港/瀬戸丸
レポート:フィールドモニター 鷲谷 康幸
今季の相模湾シロギスは4/29に110、5/1に74、5/3に87、前日に72、70、その間の出船日も40~60台は当たり前! と,ここ数年の不調が嘘のようにシロギスの当たり年のようです。
釣行当日も好調を表すかのように平日にも関わらず乗船人数14名と休日並みの人数でした。期待満点で海の様子をみると前日午後から夜にかけてまとまった雨が降りかなり濁りが入ってしまった様子。
海のコンディションは良い凪、少々吹く北向きの風がやや冷たいくらいなので楽しめそう。結局、日中日が差す時間帯は長袖Tシャツ(下にアンダーウェア1枚)になるくらい暖かくなりました。
烏帽子岩内側から辻堂沖を経由して江ノ島西側と主に茅ヶ崎港から東側の4~10mラインが好調の模様。
大きく流しを変える時間も短く、竿頭は僕の友人(相模湾を代表するほどの超キス釣り名人)が2本竿で130匹と余裕の束釣り!
1本竿のトップは50ついで49、そして僕が46とそこそこの釣果に。
船の右舷と左舷で誘いのヒットパターンの意見が分かれたのが印象的、当然潮流の方向が違うので釣れる誘いも変わるということ。右舷は主にリアクションとシェイク、左舷はステイ長め、両舷に共通するのはズル引きといったのがハマったパターンでした。
主に20cm以下の小型がメインでアタリはとても小さく針に掛けるのが至難の技です、ちなみに1匹だけ25cmの良型が混じりました。おそらく今釣れている小型のキスは去年の秋ぐらいにチョイ投げで大量に釣れていたピンギスの成長した群れではないかと推測。
例年であればこのあと梅雨にかけ25cm以上の特大級が産卵絡みで釣れはじめるのでまだまだ好調が続きそう?
使用したジャリメは船宿から購入の2パックをちょうど使い切ったくらい、キスの型がまだ小さいこともあり少量で済みましたが70匹~を狙う場合は3パック以上必要になるかと。
流石に小型の数釣りは神経をすり減らすのと捌くのが大変なので、次回のキス釣り挑戦は型が良くなってからにします(笑)
とはいえこの先どうなるかはわからないので、早めの釣行をお勧めいたします!
今回、持ち込んだロッドは海人キス180、海人キス165、沖釣工房キスKR160硬(ガイド増設カスタム)の3本、いずれの竿も残念ながらカタログ落ちとなっております…。
僕の場合の当日ハマった誘いは主にズル引きとステイ、たまに大きく煽ってからのリアクションやフォールが主体となり海人キス180の1本で事足りました。
ロッドの感想は以前のBlogに掲載されていると思うのでそちらも見ていただけると光栄です。
相模湾シロギスレポート 竿の長さで使い分け – alphatackle フィールドレポート (fc2.com)
当日の竿頭の名人も、キス釣り名手の堂満船長も海人180の調子を見て「その竿良いですね」と言ってもらえるロッドです、そして何よりコスパが良い!
現在のalphatackleの現行発売モデルにはキス竿がありません、いずれ復活もしくは新作が発売されるすることを願うばかりです。
ロッド:アルファタックル 海人キス180
リール:スピニングリール2500番
ライン:PE0.6+リーダー2号15cm
仕掛け:錘15号・天秤仕掛け2本針120cm
船宿:神奈川県茅ケ崎市 茅ヶ崎漁港 一俊丸
アルファタックル・フィールドスタッフの柳沢テルです。
今回は、初めてのマルイカ釣りをサポートしてきましたよ~。
お世話になったのは神奈川県の三浦半島、小網代港の翔太丸さん。
過去、マルイカロッドのテストや動画撮影で何回もお世話になってきました。もちろんプライベートの釣りでも遊ばせてもらってます。
今回、自分がサポートするのは愛子ちゃん&サトルくん。
実は、愛子ちゃんは自分の従弟の娘(これって呼び方がないんですよね)。魚と釣りが大好きで大学も水産系、少し前まで水族館勤務~今は三浦半島の漁協で働いています。
普通、水深100mを超えるような時期のマルイカ釣りに初めての人は連れてこないのですが、愛子ちゃんたってのお願いもあってチャレンジ!
そしたら、なんとビックリ一投目から掛けました!
バラすこともなく記念すべき初マルイカをキャッチ。一投目で釣っちゃうなんてスゴイわ・・・
てな感じで順調な滑り出しでしたが、もちろん釣りを始める前にしっかりレクチャーしました。
せっかくなので、自分が初めての人にマルイカを教えるとき、どうするかを書いてみますね。
初心者の方だけでなく、マルイカ釣りを教える機会がある人はじっくりと読んでください。
【まず釣り座のセッティングから】
自分の場合は、投入機は右巻きの人は右に置かせます。右でリールを巻く人は左手でロッドを握るので、左側にロッドを置くと取り込み時の動作がスムーズになるからです。ただし、本来、船釣りでは竿先への糸絡みや仕掛けの手前マツリを防ぐため、ロッドを風上側(船のミヨシ側)に置くのが基本です。マルイカでは、自分は手巻きリールを使うので、取り込み時のスムーズな動作を重視することと、竿が短いので糸が穂先に絡んでいてもすぐに直せるので、マルイカ釣りの場合のみ、そうセッティングします。
そして、上の写真では手前の投入機とロッドホルダーの間にグレーの板のようなものがありますが、これはパンチカーペットを細長く切ったマット。取り込みのときにスッテを引っ掛けると楽なのです。これがないといちいち投入機にスッテを入れないといけないのですが、カーペットにスッテを引っ掛けることで手間を省きます。ただし、あとでスッテを投入機に入れ直すことは忘れずに。
【釣りの動作】太字は大事なところですよ!
①投入は船長の合図があったら即座に! これは鉄則です。投入が遅いと既にイカは通り過ぎてます。
②仕掛けを落としている時は、ラインが出ていく方向にロッドを向けて、できるだけ抵抗がかからないようにする。ラインが素直に真下に落ちていくなら、ロッドはほとんど逆さにするくらい。ラインが斜めに出ていくなら、穂先をそちらに向けてロッドとラインが一直線になるように。
③着底したら、即座にリールを2~3回巻いて底を切る。このとき、基本的にはロッドは下向きになっているので、底に着いたらロッドを水平まで戻しながらリールを2~3回巻くとだいたい1mくらいは底を切ることになります。
④底を切ったら、できるだけロッドをピタリと止める(ロッドはほぼ水平に近い状態)。このタイミングが最もアタリが出やすい。ロッドをピタリと止めていないとアタリが分からない。ロッドを止めるまでをいかに早くするかが重要。
⑤アタリが無ければ、いわゆる「叩き」を行って誘い、再びロッドをピタリと止める。この時も、できるだけ「ピタリ」と止めることが重要。
⑥叩きを4~5回やってもアタリが無ければ、10mくらい巻き上げて、再び落とす。これがいわゆる「巻き落とし」。だいたい、リールのハンドルを20回くらい回せば10mくらい上がります。あとは叩く、止める、巻き落とすの繰り返し。
とここまでが誘いです。
サトルくんは、ちょっと苦労しましたが初マルイカキャッチ!
1パイ目まで時間がかかってしまったのは、WBC中継で気を取られていたから(笑)
二人ともキャッチする場面も。もう出き過ぎっていうくらい。先生冥利に尽きます。
ご褒美に? 船上マルイカ料理を食べさせてあげました。
マルイカユッケ(右の皿)と、ゴマ油&塩に漬けて食べるだけの超簡単料理。しかし、これが美味いのです! ま、ご褒美というか、遊びの釣りの時はよほどの悪天でない限り、いつも食べてますけどねw
2時間もすると、二人とも既に何回もマルイカ釣りをしたかのように慣れてきました。
ちなみに仕掛けは上だけ直結+下4本が直ブラ(オモリは50号)。取り込み時には、上のスッテにイカが掛かっていた時は必ず上のスッテだけは水面から上に出すように、下の4つに掛かっていたらマットにスッテを掛けて落ち着いて取り込むように、とだけ教えました。
自分は、マルイカ釣りに限らず、人に釣りを教えるときはなるべく難しくなく、最初は必要最小限のことだけ教えます。最初に教えたことが出来たらもう一つ次のステップを教えます。だいたいできるようになったら、何かあったときだけアドバイスします。今回、後半に教えたのは投入機にはきちんとスッテを入れるように、とだけ。投入時にトラブルを起こしていたので、良く見たらスッテ間のラインが投入機の外に出ていて、投入時にスッテがそれを拾って手前マツリしていたのです。スッテ間のラインがちょっと飛び出ているようなら、投入機をガコガコと揺らせばたいていはきれいに収まります。
今回はプライベートの釣りで、なおちんも一緒。
自分が教えている間、着々と昼ご飯用のマルイカを釣ってくれましたww
今回、前半は釣りをせず、つきっきりでレクチャー。普段はそこまでやらないのですが、やはりこの時期のマルイカは水深も深く(この日はだいたい90~100m)、難しいからです。昼ごはんのイカ料理のあとはもちろんしっかり釣りしましたよ~
さすがなおちん。後半にラッシュをかけて25ハイで竿頭。この厳しいシーズンにこれくらい釣ると満足感ありますよね。
今回、なおちんがメインで使用したロッドはアルファソニックマルイカ148MH。昨年秋に発売したNEWモデル アルファソニックマルイカGZ 160ULと使い分けています。水深が深くアタリが小さい今の時期は、短いためにアタリが見やすく感度も高いチタントップの148MHを多用するそうです。彼女は、基本的には宙の釣りがメイン。ゼロテン有利と思われがちな昨今ですが、宙の釣りが有利な場面も少なくありません。水深が深く潮の流れがあるときは、ゼロテンだと途中のラインがわずかに弛みがちになり、アタリが出にくくなる時があります。この日の後半もそうでした。
なおちん流ロッドの使い分けなど、機会があったら聞いてみてください。
で、この日、初めてマルイカ釣りをした愛子ちゃんは、最終的にはなんと9杯。この時期に初めてでツ抜け目前というのはかなり素晴らしいことだとマルイカ釣りをしている人には分かってもらえますよね。
先生の自分も嬉しかったです!
あ。最後にビギナーさんのためのロッドチョイスについて。自分は、初めての人には宙釣りから教えるのですが、最近は最初からゼロテンでという人も多くなってきたので、宙・ゼロテンともにご紹介します。どれを選ぶかは下に書いてあることを参考にしてください。
①アルファソニックマルイカ 148MH
基本的には宙釣りモデル。しっかりしたタタキの誘いがしやすい。なおちんのように宙釣りエキスパートを目指すなら、これ。宙釣りのための最初の1本であり、そのままずっと使えます。
②アルファソニックマルイカ 145UL
オールラウンダーモデルの名作150ULの後継機種で、150ULのグリップエンドを5センチ短くして操作性をアップしたモデル。ゼロテン、宙釣りともにこなし、穂先の曲がる部分が長いのでバラシにくいモデルとも言える。最初は宙釣りから始めるとしても、そのうちにゼロテンもやりたい、という人にお薦め。
③アルファソニックマルイカGZ 160UL
ここに挙げる3つのモデルの中では、ロッドが長めのため、最もゼロテンがしやすい。もちろん宙の釣りもこなす。最初からゼロテンをやる、という人にイチオシ。
オマケ:ビギナーの皆さんへのお薦めリール
アルファタックル DINO(ディーノ)船 150DH/R(右巻き) 150DH/L(左巻き)
価格が安いのに(税抜定価8,000円)、落下がスムーズで早い。ラインキャパシティは1号300mで、一般的にはマルイカには少し多いと思うでしょうが、これは何か大きなトラブルがあっても問題なく釣りを続けられるキャパシティ。ギア比は7.3:1で、自分はこれくらいのギア比が最もマルイカ向きだと思います。さらに、DH=ダブルハンドルで細かいことがしやすく、アームは100㎜で巻き取り楽々なんです。
マルイカ釣りは、たしかに簡単な釣りではありません。しかし、上に書いたような基本的なことがきちんとできれば、愛子ちゃんのようにちゃんと釣れるのです。マルイカは当たり年かも?と言われる今年の関東マルイカ、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。
レポート:フィールドモニター 川野 誠
昨シーズンは大方の期待も虚しくちょろっとな釣れ方だけで終わってしまったマルイカ。
今シーズンは沖のイカも厳しい展開でも早々にスタートした葉山沖のマルイカが予想をはるかに超える好調♫
いよいよ剣崎も始まるよ〜との連絡をうけて瀬戸丸さんから開幕戦に行ってきました。
まだ探索しながらの展開だから良くて5杯を目標にして5名で出船。
小一時間ほどで『はい、やってみましょう93m』一投目はどんな釣り物でもワクワクが止まりませんよね〜と60号オモリが着底しタタキを入れ1年ぶりの穂先に全集中いきなりブワブワ〜
空上げを予想してたのに重くて嬉しい悲鳴なんぞを(笑)
案の定ダブルで🦑🦑それもサイズ良好♫
マルイカ大好物な息子の笑顔がチラつきました〜🤗
朝の流しだけでダブル、シングル、ダブルと目標到達!!
その後も同じような水深を攻めながらポイントを転々としてくれるシンゴ船長だけど『反応ショボいわ、ハモノがまわりにウジャウジャだし、潮がカッ飛んできちゃって〜』でなかなかの長めクルージングも続く展開。
しかし昼過ぎに潮変わりと共にまたノリが良くなってお上手な営業マルイカに癒され沖あがり。ゼロな初心者さんも居た中でトップの14杯を獲らせてもらって大満足の開幕戦でした。
もちろん、ちびマル子ちゃんも居るけど弁慶っぽい良型のまで乗るのでこのまま次々と新群れが入ってきて浅くなり(この日の水深93m〜79m)、夏までロングランを期待したいですね〜♫
【タックルデーター】
竿:アルファソニックマルイカ145UL(メイン)
アルファソニックマルイカ158XUL(サブ)
リール:テイルウォーク バサルVT73L
仕掛け:PE0.8号、幹糸フロロ4号、
スッテ6本自作枝間1.2m(直結4直ブラ2)/スッテ5本自作枝間1m(直結4直ブラ1)
オモリ 60号
釣り船:瀬戸丸(神奈川県三浦市 松輪江奈港)