レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。1月の『釣りフェスティバル』で初めて手に取って「コレいつ店に並ぶんですか?」と尋ねるほど一目惚れだった竿があります。あれから早や3ヶ月。桜も散って辛抱溜まらん状況で、ようやく釣り場に連れ出せた アルファソニック「ヤリイカ」 が、難しい日並みの釣りをアシストして釣果に繋げてくれたので、その模様をお届けします!

今回持ち込んだのは アルファソニック「ヤリイカ」172H 。錘負荷100号〜150号の9:1調子。パッと見、ワンハーフに見えますがセンターカット2ピースで携帯性抜群。荷物の多いイカ釣りにセダンで行けちゃうコンパクト設計です。この竿の特徴と言えば「CTS」と呼ばれる形状記憶チタンソリッド穂先。この鋭敏なセンサーを受け止める高弾性かつパワフルなカーボンブランクスに172cmという“いわく”ありげなレングス。詳しくは後述しますが、持った瞬間に「これは開発陣に相当やり込んで余程こじらせたイカ師がいらっしゃるな……」と直感する一振りです。ちなみに画像は昨今ヤリイカ釣りの標準となりつつある150錘での曲がり具合。実にアタリが見え易い佇まいです。

コチラは150錘の7本ヅノ仕掛けを全速でカラ巻きしているところ。ベリー部分の余裕が見て取れると思います。実はこの日、掛けたイカが巻き上げ中にバレるケースが散見されるノリの浅い日並みだったのですが、我が アルファソニック「ヤリイカ」 はハモノに獲られる以外はバラシ0。身切れも不意なテンション抜けもなく、掛けたイカを逃さない吸い付くような追従性を見せてくれました。

また、イカ釣りに付きもののサバの猛攻にもめっぽう強く、最高5点掛けの大サバを電動リール全速力のウインチファイトで巻き上げてもオマツリさせずにスイスイ浮かせるバットパワーが光りました。しかも、カエシの無いカンナにもかかわらず一尾たりとも落とさず取り込んでしまう執念のような粘りには驚きを通り越してちょっと肌寒く感じるほどでした。

先にも書きましたがイカの反応はあるのに活性が低くノリがイマイチだったこの日。取材の片手間だったにも関わらず釣果に恵まれたのはチタントップの恩恵でした。“ぬっ…”と重みが増したり、“フワフワ”と竿先が浮遊したり、イカの見せる魚信が驚くほど大きく竿先に出るので、そんなに力まずとも見落とすことがありません。また竿全体のバランスが良いので、構えた途端、戻りの速い金属製の竿先がスッと視界に入る気持ち良さも特筆です。

これまで“シャクって掛ける”釣りをしていたアングラーも、この竿を手にしたら“誘ってノセる”イカ釣りの面白さにシビれて頂けると思います。今回の釣行で、直結仕掛け仕様と思しき アルファソニック「ヤリイカ」155H への興味も急上昇。夏まで手に入れられたら、またその使用感をレポート致します。この記事をご覧のあなたも、感度と操作性にこだわった新作 アルファソニック「ヤリイカ」 で、目くるめくイカの沼に浸かってみませんか?

▼タックルデータ

タックル:24 アルファソニック ヤリイカ 172H
リール:小型電動リール
道糸:PE3号(300m)
イカヅノ:11cm×5〜7本(スッテも有効)
オモリ: 150号

▼船宿:明進丸 (茨城県日立市 日立久慈港)