レポート:フィールドモニター 川添法臣

寒のトラフグ、その魅力をご存じですか?
「Xデーはいつなのか…!?」と、トラフグ本人よりも気にしている釣り師は多いことでしょう。しかし、産卵期前(2月〜3月初旬)の寒のトラフグは、卵や白子に養分を取られていない分、身の旨みが凝縮されていることをご存じでしょうか?
そんな絶品トラフグを求め、愛竿「アルファソニック LG82」を手に浦安「吉野屋」へと駆けつけました!

タックル紹介:「アルファソニック LG82 185MH」
今回の相棒は「アルファソニック LG82 185MH」。
2025年4月発売予定のトラフグ専用竿「アルファソニック トラフグ」や「トラフグFT」も気になるところですが、今回は急遽決まった釣行のため、手元にある「LG(ライトゲーム)」シリーズから、操作性とパワーを兼ね備えた「82 185MH」をチョイスしました。
この竿は、東京湾のテンヤタチウオや相模湾のLTアマダイでも活躍する“何でも竿”。メタルトップ(金属製の穂先)を搭載しつつも見た目以上に丈夫で、小トラの多いこの時期にあって、不意の大物にもしっかり対応できます。さらに、トラフグ釣りにおける強みについては後ほど詳しく解説します!

トラフグ釣りのキモ! アタリの取り方とファイトのコツ
トラフグ釣りは、いくつかのポイントを押さえれば決して難しい釣りではありません。出船前には船長のレクチャーがあるため、初めての方はぜひ受講を。
▼アタリは分かりやすい!
トラフグは一度エサを見つけると、視界から消えない限り何度もアタリを出してくれます。アワセ損ねてもリトライできるのが特徴です。
▼掛けた後が勝負!
ここからが本番。ハリ掛かりしたトラフグはゴンゴンと頭を振って抵抗するため、泳がせずに一気に取り込むのが鉄則。リールはフルドラグ、全力巻き(電動ならMAXスピード)で抜き上げるのが作法です。
このとき重要なのが竿の調子。カエシのないカットウ針で掛けたトラフグをバラさず、ラインブレイクさせることなく獲り込むためには、竿の性能が試されます。
ティップ部(穂先):アタリを明確にキャッチ
ベリー部:掛け針にフグを乗せ、フグの首振りに追従し、バラしを防ぐ
バット部(胴元):強引な抜き上げにも耐えるパワー
これらの要素を兼ね備えた「LG82 185MH」は、まさにトラフグ釣りにフィットする一本と言えます。

当日の釣りと今期の傾向
この日は、海底から2〜7メートルのレンジで、「仕掛けを沈めている間」と「止めた時」 にアタリが集中。アタリが遠のいても、諦めずにタナを探り続けることで、船中の誰にもチャンスが訪れました。
結果、竿頭は2kg級を頭に5本、スソ(最も釣果の少ない人)でも1本は獲ることができ、船中ボウズなし。みなさん笑顔の帰港となりました。
釣ったトラフグは、船宿で可食部分の「棒身」にしてもらえるため、帰宅後の調理も簡単。刺身、焼き物、鍋……どんな料理でも極上の味わいを楽しめるのは、まさに“フグの王様”たる所以。
船長によると、今シーズンの東京湾トラフグは例年より数が多いとのこと。混雑するピークに先駆け、今期は少し早めからチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

▼タックルデータ
竿:アルファタックル/アルファソニック LG82 185MH
リール:小型電動リール
道糸:PE1.2号(300m)
先糸フロロカーボン5号1m(道糸直結)
吉野屋トラフグ仕掛け

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▼船宿:千葉県浦安「船宿 吉野屋」
レポート:フィールドモニター 川野誠
9月に入ってもまだまだ日中は夏の灼熱が続いてますが、着実に海の中は秋モードに移行しているようで、連日トップ50越えの寄りフグらしき数釣りが盛り上がってきたとの話を聞いて行ってきたのは金沢八景『野毛屋』。

名物健太郎船長の朝イチレクチャーに平日なのに満員の26名がウンウン頷きながら定刻に出船。
『朝イチから胴付きでやりますから準備しといてくださいね』
と自作の4本針仕掛けに配られたアルゼンチン赤海老を小さめにカットしてオモリ20号で投入開始を待ちます。
大貫沖の水深10mほど中潮まわりもかなり下げが強めで右舷胴の間だとかなりカッコミますが一投目からなかなかサイズの本命ショウサイフグがダブルで〜♫

実はこの日はトラブルで、いつも使うアルファソニック・フグゲームの代わりにサブで持ってきた今年の新製品『アルファソニックカワハギ166L』での実釣。

カットウではなく胴付きだし、まるでコッパのカワハギを釣るイメージでフワフワ誘い上げからのユックリとした下げでサワリ連発〜そのまま底まで連れてきて着底ゼロテンション〜気持ちマイナステンションでスイープに聞きアワセるとまたダブルと魚影は濃厚!!

船長も『船中だれかしら釣れ続いてるから手返し良くやってね』
と皆さんお代わりエサをじゃんじゃん買い付けてポンポン連チャンは続くも、潮が下げきった頃にチャンスタイム終了。さらにサバフグの襲来でハリス切れ多発&本命のアタリ遠退き・・・その後は移動を繰り返して、ようやく上げ潮が効いてきてまた確変キタ〜と思ったらば
『かなりの数が出たので捌くのも時間掛かりますから早上がりしていきます』
とアナウンスでタイムアップ。

オニギリも食べずに釣りまくったカウンターは余裕の歳越え!
湾フグマニア垂涎の野毛屋竿頭ステッカーいただいちゃいました!!

帰港後に捌いてもらえるので、やはり帰宅してから楽チン〜これもフグの魅力ですよね。
唐揚げにしたらばアッとの間に子供達に食べ尽くされちゃったのでまた近々行かなきゃ。
皆さんも胴付きで数釣りが楽しめるうちに是非ともであります。
【タックル】
●ロッド:アルファソニックフグゲーム155/170 ←いつもはこっちですが・・
アルファソニックカワハギ166L ← 今回はコチラです。
●リール:テイルウォーク バサル73L
●仕掛け 自作4本針(丸海津13、14号) オモリ20号
【釣り船】
野毛屋釣船店 (神奈川県横浜市 金沢八景)