レポート:フィールドモニター 岡崎敬久

各地で真鯛がかなり厳しい状況になってきてしまったので、気分転換を兼ねて好調らしい東京湾の夏タチウオに行ってきました。

東京湾では今が旬の夏タチウオですが、通称「夏タチ」は型が小さく指幅3本のF3が主体です。ですが、時折ドラゴン級も顔を見せることがあるというので、当然数より型狙い!で大型ドラゴン狙いの釣法はやや難易度高めですが、掛けて楽しいテンヤ一択ですw

浦安の船宿「吉野屋」さんから朝7時に出船です。すぐそばにあるディズニーランドと羽田空港を横目に一路、ポイントの猿島沖を目指します。行程約1時間ちょっとで到着。波風弱く薄曇りですが、時々晴れ間も見える釣り日和です。

当日のポイントは横須賀沖の猿島。写真のロッドはアルファソニック・タチウオテンヤ190。

魚探反応はいつも通り有り、最近では東京湾で主流の天秤釣法で良い日には30本以上あがることもあるそうです。ただサイズが小刀、短刀クラスのF2~3本サイズが殆どだそうで…

船長からのアナウンスで、棚は水面から45〜55m前後を狙って下さいとのことでした。すぐさまイワシを付けて投入し、指示棚でロッドをしっかりシャープに叩き、テンヤを弱ったイワシのように踊らせながら超微速で巻き上げ、時どき止めてステイし、アタリを待つ…そして潮が緩んだような棚を見つけたら更に集中的に攻めて…を繰り返そうとすると、すぐさまチタントップを軽く跳ね上げるアタリ⁉︎ すかさず合わせを入れてフッキング♪まぁまぁのサイズらしい良い引きです。タチウオは上に泳いでくる場合もあるので、急いでMAXスピードで巻き上げます…がここで痛恨のミスが発覚します…リールをロッドにセットした際に完全に締めておらず仮止め状態で正確に巻けずにグラつきます💦巻きながら隙を見て締め込みますが…案の定、途中でテンションが抜けて…バラしました。貴重なチャンスにやらかしてしまいました⤵︎⤵︎

しかし今日はいつもと少し違う様子で、テンヤにもその後も間断なくアタリが続きます!(この日はテンヤが一番アタリ良く竿頭でした。)結局11:30頃まで、時折すごいスコールにも何度か遭遇しましたが、飽きることなく釣れ続いてくれました。最初はF3が多く掛け損ないや、バラしも多数あり悩まされましたが、終盤にはF4〜F5オーバーのドラゴンクラスも釣れて、久々に掛けていく楽しい釣りができました(笑)

ただし、最近の傾向みたいですが、11:30以降はアタリも遠くなってしまいましたが数、型ともに満足できるものでした‼︎

次回また東京湾に行くチャンスがありましたら、今度は少しロッドが柔らかく、食い込みが良さそうなロッドの方が東京湾には向いていそうなので、アルファソニックの今年発売された新製品!細見でチタントップのアルファソニック・タチウオテンヤGZ 180MHで是非、挑戦してみたいと思います。

東京湾のタチウオはこれからが本番です!天秤、ジグ、テンヤのお好きな方法で是非出かけてみてください。大型ドラゴン狙いならテンヤが断然おススメです!

【タックル】

ロッド:アルファソニック タチウオテンヤ 190  / kaijin タチウオテンヤ 91 175H

リール:ベイトリール150HG&XG
ライン:PE 1号+ナイロン6号
テンヤ:40号 夜光、赤金、ブラックなど

あぶって美味しくいただきました!

レポート:フィールドモニター 川野 誠

7月1日に解禁された富岡沖のマダコ。
今年は6月解禁の羽田〜川崎エリアもシーズン当初は台風の大雨の影響なのか昨年までの数釣りが楽しめるほどの釣果も聞けていませんでした。自分は週末満員の金沢八景『野毛屋』さんから富岡沖へ。

富岡沖は金沢八景からすぐそこなので、八景エリアの船宿さんもほぼ満員な感じで富岡沖はタチウオ船団ばりのエギタコ銀座(笑)

水深15m〜ほどのほぼ根掛かりのない平場をユキちゃん船長が丁寧に流してくれますが朝方の雨のせいなのかポツンポツンと潮先の方々だけ釣れる感じ…ですが釣れてるのは羨ましい700g〜の食べ頃のサイズばかり。

ここで船下の釣りからアルファソニック餌木タコ180tiのレングスを活かしてアンダーキャストで距離を稼いで扇状に探りを入れていく作戦に、すると、潮変わりのタイミングで着底すぐの小突きに『ドチャっ』っといきなり覆い被さる本命のノリ感!!

大事に竿先を下げつつ、さらに深く抱かせるために小突き続けながらオクトパスライト54Lをゆっくり巻きとりフルパワーフッキングでベリベリっと底から剥がして持ち上げると今シーズンイチの重量感〜!!

お隣さんにタモお願い致したら口径小さいので船下でドタバタでしたが(笑)ちゃんとエギが2本とも口まわりに刺さっていて無事にネットインし測ってみると2.2kgのナイスバディ🐙

これがあるからエギタコはやめられません〜。

このあともポツポツ3杯なんとか追加することができました。日並みのイイ時を狙って真夏の照りタコに通いたいと思います。

なにせ柔らかくて美味しいですからね~

【タックル】
ロッド:アルファソニックエギタコ180ti/アルファソニックルエギタコLTD165
リール:テイルウォーク オクトパスライト54L
ライン:PE 3号
仕掛け:自作3本スナップリーダー
オモリ:25号

釣り船:野毛屋釣船店 神奈川県横浜市 金沢八景

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

すっかり間が空いてしまい、スミマセン。
先の韓国レポート第三弾。釣りのことではなくもろもろオマケ編です。

空港に着くと、釜山市公式キャラクター”ブギ”がお出迎え。海辺の町だけに、カモメのキャラクター。
ヨス。夜景がきれい。
亀甲船大橋のたもとにある屋台村。楽しそう~~~。
これも亀甲船大橋からすぐのところにあるハメル灯台。1653年に済州島に漂着したオランダ人のハメルさんが祖国へ帰るときに旅立った場所なのだそうです。
ヨスの港にあるタックルショップ「リザード・フィッシング・ワールド」さん
店内にはエギがズラリ!
もちろんロッドもたくさん。やはり韓国でもチタントップは人気。これはイカメタルロッド。
こちらはイイダコロッドコーナー。イイダコは、韓国の人気釣り物のひとつ。

上は、今回の釣り大会のオープニングセレモニーの際に、日本のマルイカ釣りについて話して欲しいということで、なおちんと二人でセミナー的なことをやっているときの写真。自分が実演、なおちんがそれを見ながら解説、右にいる朴(パク)さんが通訳して韓国の皆さんに説明。
韓国では、イカの釣りは夜のみなので、日中のマルイカ釣りってどんなものなのか興味を持っている人が多いそうなのです。また、夜はイカが浮くので当然宙の釣りとなり「ゼロテンション」釣法はない。しかし、ゼロテンをやっている動画を見ている人が少なくなく、どんなものなのか知りたいとのことでご説明。ただし、夜はゼロテンの出番はほぼない、とも説明しました。

ヨスについた日の晩ご飯。韓国と言えば焼肉!と思う人が多いでしょうが、海辺の町なので海産物メイン。
丸められた大根のツマの上に並べられているのはマダイのお刺身。いい盛り付け方ですね~
これは別の日。ヨスの名物、カニ。なおちんはカニが大好き。
ヨスの町は、洒落たカフェがけっこうある。小高い場所から眺めていると、多くの船が行きかう。

手前側にいる方々は韓国のテイルウォーク・フィールドスタッフの皆さん。お世話になりました!

まだまだ山ほど写真はありますが、ここまでにしておきましょう。
海辺の町、麗水(ヨス)は、韓国の観光地としては日本ではメジャーとは言えないかもですが、とても良いところ。ヨスは釜山からは130㎞ほど西になりますが、高速バスで2時間半程度(バスが一番楽な移動手段らしいです)。
機会があったらぜひ訪れてみてください。

レポート:フィールドモニター 川野 誠

皆さんこんにちは。

早上がりとなってしまいましたが6月下旬のマルイカ釣行いよいよ浅場か!な展開からのスタートでした。今月からはエギタコもでどの釣りに行くか悩みまくりです(笑)

好調ロングランとなっているマルイカ。
この日も剣崎の定宿『瀬戸丸』さんから8名の方々と出船。
親方の舵で『ちょっとね浅場から見て行こうと思いますから〜』と毘沙門前を探索。
それっぽい反応もところどころあった模様ですが投入するまでには至らず(残念っ)

イサキ船団の見える50mでスタート。

アルファソニックマルイカGZ 160ULの一投目からダブルでの快調なノリで8時半の下げ止まりまでは『このままなら50杯いけるかも〜』と期待するもそこは甘くなく澄んだ上げ潮がカッ飛んできてしまい底潮も重くなり釣り辛くペースダウン…

しかも予報どおりの南西も次第に爆風になりつつあり、アルファソニックマルイカGZの「167XUL」に持ち替えてウネリを長さでカバーしながら少しずつ数を稼いで行きますが『南風これからもっと吹くから残念だけど早上がりしましょ~』と11時にタイムアップ…

ドッタンバッタンのずぶ濡れ帰港となりましたが、ダントツの竿頭だったようで新作ステッカーを頂けました!

いよいよ7月からはエギタコ富岡沖開幕もで軟体強化月間のスタート。家族に大人気のイカ・タコ、冷凍庫ストックどっさりしたいですね〜

【タックル】

ロッド:アルファソニックマルイカGZ 160UL 167XUL
リール:テイルウォーク バサルVT73L
仕掛け:自作6本スッテ(直結5 直ブラ1)
オモリ:50号

釣り船:神奈川県三浦市 松輪江奈港 瀬戸丸

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル 

さて、韓国レポート第二回。今回はしっかりと釣りのことを書いてみましょう。


ところで、自分として知りたかったのは「アルファソニックマルイカ158XUL」がなぜ韓国でのイカメタルで好まれているのか、という点。大人気になったきっかけは、韓国のフィールドスタッフの方が「158XUL」を使って飛び抜けた釣果を出したことだと聞いていました。それはあくまでもきっかけなのですが、周囲が平均20杯くらいで158XULを使った人がその10倍つまり200杯!も釣ったというのは尋常ではありません。その要因はロッドだけではなかったかもしれませんが、少なくともロッドもあっていなければそうはならないでしょう。そんな話もあって、韓国イカメタルの釣りにおける「158XUL」のポテンシャルを確認してみたい、と思ったのでした。

なので、特に釣りの前半はアルファソニックマルイカ158XULを使用しました。

ちなみに、韓国の夜マルイカではロッド2本出しスタイルが主流。上の写真のように、釣り座には二つのロッドキーパーがセットされています。1本は置き竿でイカメタル、もう1本はオモリグというのがここ数年のメインスタイルになっているそうです。置き竿イカメタルではベイトロッドで、アルファソニックマルイカ158XUL。オモリグは日本と同じようにスピニングロッドでキャストする人が多いようです。

この画像では、スピニングロッドでオモリグをしつつ、手前の置き竿ではイカメタル。置き竿イカメタルでは電動リールを装着する人も多い。この画像の右側の2本は、アルファソニックマルイカ158XULと、海人マルイカ150UL ZERO-TEN(青いブランクの前シリーズ)。
イカを持っているのはテイルウォーク・ジュニアプロモーターのバク ジュン ヒョクくん。ロッドはクレイジーイカメタルS682ML。大人たちに全くひけをとらずイカを釣り上げていた。将来が楽しみな存在だ。
事前に聞いた韓国イカメタルの仕掛け図。25~30号のイカメタル、10センチ程度のドロッパー(スッテ)を上にセット。ドロッパーを3つ付ける人も珍しくないようだ。

韓国へ行く前から、自分となおちんは、状況を見ながら日本のマルイカ仕掛けも試してみようと話していました。自分は日本のマルイカ仕掛けを少しアレンジしたものを用意していきました。投入器はないと思っていたので、仕掛けの捌きを良くするために幹糸5号。ただ、自分は日中のマルイカでも5号です。太いと思う人がいるかもしれませんが、これまでに悪い影響を感じたことはないです。リーダー(先糸)部はガイドの通りを良くするために3号です。

自分が用意していった仕掛けの図が上のものです。基本はマルイカ直結仕掛けと同じで、スッテの数は好きなだけ増やせる。投入器無しでも、図より1本スッテを増やして全長3.6m程度までなら扱える(スッテを増やしたときに全長を短く抑えるためスッテ間の幹糸は90センチ)。中間部は直ブラ。直ブラ部は、2センチ、5センチ、10センチとブランコ部の長さを調整できるようにしました。一番上は直結。これはリーダーと仕掛けをつなげるためで、普通ならスナップスイベルで仕掛けとつなぐ人が多いと思いますが、そこをスッテでつなげてちょっとでもチャンスを増やす、という狙い。これなら全長2.7mでも4個のスッテをセットできる。イカメタル以外のスッテ3個を、それぞれ違う色合いのものにすればアタリカラーも探しやすい。中間部のスッテは、イカメタルのドロッパー用と大きめのマルイカスッテ(6~7センチ)を用意していきました。
行く前、韓国でイカメタルをやったことがある知人に話しを色々聞いたのですが、大きいサイズが3バイ掛かると巻き上げが大変なので、スッテの数は状況によって加減したほうがいいよ、とのことでした。そんな状況になればいいな・・・と思いましたが・・・

イカのサイズが期待していたより小さかったので(残念ながら・・・)、なおちんは日本で普通に使っているマルイカスッテの直結仕掛けも試していました。ただし、日本のマルイカスッテはカンナが0.5mmと細いものが多く、イカが大型の場合は身切れが多発するためNG。カンナは線径0.7mm以上のものを使ったほうがいいです。

自分も、大きめのマルイカスッテ(マルイカとしては大きめの68サイズ)を使ってみたりしました。68サイズのケイムラに良く反応した時間帯がありました。

自分たちは置き竿スタイルではなく、日本でマルイカを釣る時と同じ手持ちで誘っていくスタイル。従って、使用する竿も1本のみ。自分は直ブラをメインとしたので、直結でやるようなタタキだけでなく、穂先部分をゆっくりめに上下する誘いも多用しました。その誘いのときは、158XULの軟らかい穂先部分だけを曲げる感覚で「ポヨンポヨン」と上下させる感じで。158XULは30号の重さだと穂先が曲がり切らないため、イカの触りがかなり良く分かりました。穂先が曲がり切ってしまうと極端に触りが分からなくなってしまいます。その誘いをしつつ、時々強く叩くと本アタリを出せることがありました。158XULは「ポヨンポヨン誘い」「強めの叩き」ともにやりやすく、触りの分かりやすさともにこの釣り方(30号までのイカメタル)にかなり合っていると感じました。ゼロテンロッドとしては穂先を極端に軟らかくせずブレを抑えた158XULの特徴が宙釣りのイカメタルでもプラスに作用したというわけですね。

なおちんが使ったロッドは、アルファソニックマルイカ145UL。日本のマルイカでも宙の釣りで快適に使えるモデルなので、イカメタルにも非常に良い。ロッドが短めであるため穂先が近いのでアタリが見やすい。波がない状況なら、ロッドが短いことによるデメリットはほとんどない。
韓国事務所スタッフの朴(パク)さんはテイルウォークのイカメタルロッド「メタルゾンSSD」を使用。

さて、ここで頭の中で「マルイカロッド」と「イカメタルロッド」の違いは???と思った人もいると思います。両者では、ロッドの違い云々の前に異なる点がある。それは何か。シンプルに言えば、マルイカではゼロテン釣法があるのに対して、イカメタルでは宙釣りが基本となること。日中のマルイカは底付近を狙うことが多く、イカメタルは基本的には夜の釣りであり、船の灯りによって浮いてきたイカを狙う。こういったことから、それぞれのロッドの違いが生まれるわけです。そして、下記のような点が「マルイカ」と「イカメタル」のロッドの違う点だと言えます。

〇マルイカロッドでは、非常に細かく激しいタタキの誘いをする為、穂持ちから下は強めに張りを持たせている。
〇マルイカでは誘いが細かい=リアグリップが長いとやりにくい=リアグリップ短め。また、ロッド自体の全長も長すぎると細かい誘いがしにくくなる。
〇イカメタルでは、リアグリップは脇挟みができる長さ。脇挟みできると大きなサイズのイカが掛かった時でも楽に巻き上げてこれる。
〇イカメタルでは、マルイカロッドと比べるとロッドの全長は長め。マルイカほど細かく叩いたりしないし、やや長めである程度以上曲がるアクションの方が大きなイカに対応しやすい。
〇日中のマルイカのほうが、イカの触りが小さい。そのためゼロテンモデルでなくとも非常に繊細な穂先としているモデルが多い。

テイルウォークチームはオモリグも。
韓国でも、タイラバエキスパートとして知られるナカチャーン(中村宗彦)。使用しているのはメタルゾンTZ S67MH/FSL。
スタッフ下地が釣ったこのクラスが当日最大級。こんなのがバンバン釣れちゃうことを期待してましたが・・・。我々日本チームの釣果は各人25~30パイで、この日としてはいいほう。

釣果が伸び悩んだ大きな理由はタチウオ。タナによっては毎回タチウオ。掛からないようにしても掛かっちゃう。派手な誘いをするとさらに掛かる。

右は韓国のテイルウォークフィールドスタッフで人気Youtuberのナンユルさん。この日は、恥ずかしながらナンユルさんのYoutubeライブに自分も出演しました。ちなみに、ナンユルさんはこの写真で持っている黄色ボディに赤玉模様のスッテがお気に入り。実際、このカラーは良く釣れた。

今までに、日本でもイカメタルはもちろんやったことがあるし、マルイカ釣りのノウハウを試したこともありました。しかし、今回あらためて色々なことを考えたり試したりして、それがとても面白かったですね。今回試してみて、日本のマルイカ釣法をベースにしたイカメタルは有効な場面がありそうだと感じました。投入器がなくても扱える長さの中でスッテの数を増やすのは、タナを広く探りやすいことと、アタリカラーを探しやすいというメリットがあります。特に西日本の皆さんは、イカメタルをやる方も多いのではと思いますが、今回自分が色々書いたことが多少なりとも参考になれば幸いです。

最後の写真は同船した皆さんと。皆さんありがとうございました!

PS レポート第3弾(オマケ編)は来週書きますね~~~

안녕하세요. 야나기자와 텔입니다.

といきなり韓国語で始めてみました。
アルファタックル・フィールドスタッフの柳沢テルです。
今回、韓国へマルイカを釣りに行ってきました。
そのときの様子を3回に分けてレポートします!

ヨスは韓国の南にある町。まずは成田から飛行機で釜山(プサン)。そしてプサンから西へ、車で2時間半くらいのところにあります。2012年に国際博覧会(いわゆる万博)が開かれた海辺の町です。

なぜ今回ヨスへ行ったのかと言いますと、当地で開催されるマルイカ釣り大会に招かれたからです。なぜ自分が?? それは、実は韓国でアルファソニックマルイカが大人気で、自分がアルファソニックマルイカの企画開発者だからなのです。韓国では、アルファソニックマルイカをイカメタル用として使用していて、船上でも多くの人がアルファソニックマルイカ158XULを使用してくれていました。

今回の大会では、70名超の参加者の皆さんが5隻の船に分乗して釣りをしました。
船は20トンクラスの大型。いかにも波切りが良さそうな船首が印象的。
出港は午後3時半。今回は夜のイカメタルでマルイカを狙います。
自分たち日本のスタッフが乗り込んだのはPERFECT FISHINGさん。船名からして安心!船は幅も広く、安定感抜群。
船にはこんなステッカー。こういうの見ると、国は違っても釣り好きは同じだな~と妙な安心感。
今回、日本からのスタッフは4名。左から自分、中村(通称ナカチャーン)、なおちんこと井上直美さん、下地です。自分となおちんはアルファタックルのマルイカ竿、ナカチャーンと下地はテイルウォークのイカメタル系のロッドと、それぞれ異なるブランドのタックルを使いました。
今回驚いたのは、船でのサービス。船の後部に、いわば喫茶スペースがあって、飲み物、お菓子、カップラーメンがずらりと揃っています。いつでも飲食可能で、しかも無料なんですよ。コーヒーだって、ちゃんと豆を挽いて出てくるコーヒーマシン。もう、すっごいとしかいいようがない。
ポイントについたのは、午後6時半頃。そう、釣りをするのはヨスから3時間走ったところです。

一番上にある韓国の地図をもう一度ご覧ください。今回釣りをしたのは、ヨスから約90㎞ほどの場所。有名な観光地・済州島とヨスの中間あたりになります。天気はとても良く、外海なのにこのベタ凪!

ポイントに着いて、さあ釣りだ! ではなく、ご飯タイム。見てください、この美味しそうな晩ご飯。これは自分たちへの大サービスというわけじゃなく、実はいつも行われるサービスなのだそうです。韓国では船上でこういった「ちゃんとしたご飯」を出してくれるのは一般的なのですが、このヨスの釣り船は韓国内でもサービスが非常に良いらしい。
腹が減っては釣りはできない! 夕暮れの海上で食べるご飯というだけでも最高!
さあ、釣りスタート! と幸先よくなおちんがマルイカキャッチ! さすが!

釣りが始まるまでにこんなにたくさん書いちゃいました~~~ということで前編はここまで、
さて、次は釣りについてしっかり書きます!

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。天気予報は雨、雨、雨……と、すっかり梅雨ど真ん中の日本列島。晴れた日の釣りは気持ちが良いものですが、東京湾のマアジにとって、この“そぼ降る雨”こそ「甘い雨」。イサキと並んで梅雨時に旬を迎える東京湾のLT(ライトタックル)アジをレポートします。

今回持ち込んだのはアルファソニック LG73 190M。尻尾の黄色い東京湾のブランドフィッシュ「金アジ」は25cm前後の“アジのタタキ・サイズ”がアベレージですが、人工的な建造物付近に居着く個体は40cmクラスの“ギガアジ”も居ます。そこで私はアベレージサイズに合わせた太さのハリスで大型の個体と対峙出来るよう、柔軟な調子を選ぶようにしています。魚とケンカをしない調子の竿をチョイスすることによって、みなさんが“何となく”付けているクッションゴムを付けずとも釣りが成立するので、ハリ掛かりに到らない魚の反応や、魚が上ずっている時の微細なアタリを取ることができるのも重要なメリット。この引き出しを持っているとアルファソニック LG 82 185MHとの使い分けで、多彩な攻略が可能となります。

──で、この日の釣り。竿入れから一荷で上がる好釣ムードでスタート。船は碇を降ろして1時間は楽しく釣れ続きました。これが曇天や雨模様なら一日中釣れ続けて竿頭は2束釣り(釣果200匹以上)なんてことも珍しくないのですが、この日は晴天。魚の食い気が落ち着いて「(魚群探知機に)反応はあるのに釣れない」という状況になりました。これがもし、晴れてもいないのにこの状態に陥った場合、そうなった原因はいくつか考えられますが、その一つに「コマセボケ」の可能性が挙げられます。

この「コマセボケ」と言う現象、船宿さんや釣師の意識が高まって今や死語になったと思っていたのですが、令和の現代になって“ナゼか”時折お見受けするようになりました。要はコマセの撒き過ぎによって、対象魚が口を使わなくなってしまう現象です。こうなってしまった場合、船長はどんなに大きな群れを捕捉していたとしても、その釣り場を捨てて別の場所へ移動しなければなりません。

この状況を未然に防ぐには、釣り人一人ひとりの心構えとして「コマセを撒き過ぎないように意識する」しかありません。ところが、プラビシを用いるイサキやマダイと違って、ビシアジやLTアジのシンプルなコマセカゴは、コマセ量を調整しにくいのも事実。そこで、ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、昭和の昔からアジ釣師がやって来た涙ぐましい努力をご紹介します。いつもお使いのビシカゴと、絶縁テープ(ビニールテープ)を用意します。

タナ取りや仕掛けを魚にアピールするために竿をシャクリ上げた際、また魚が掛かって暴れている時、この箇所から図らずも漏れ出てしまうのが“余分なコマセ”です。これによって魚が満腹になってしまったり、余剰のコマセが潮流で流された先に魚群が付いて行ってしまったりという悪循環の引き金となってしまいます。

問題の編み目に、まずは内側からテープを貼って目止めします。

内側一周に貼ったら、そのままテープを切らずに外周に貼ります。編み目でテープの接着面同士を貼り付けることによって、目止めを固定するイメージです。内側は余裕を持って下側を重点的に、外側は引っ張りながら貼り付けていくのがコツです。

たったこれだけで、不用意に撒かれるコマセを削減することが出来ます。私が子供の頃はお弁当のオニギリに巻かれたラップや菓子パンの袋を内張りして急場を凌いでいましたが、今は海洋プラスチックごみを出さないよう、ビニールテープを貼るようにしています。コマセを撒く時には、シャクった竿先を瞬時に戻すことでカゴの上側から出すイメージで。竿先を20cmくらい煽るだけで充分です。例えば入れ掛かりの時、テープの部分くらいまでコマセが残っていれば、魚を取り込んだ後にコマセを足さずに再投入して、手返しアップに繋げられます。また、白いテープを使うと船上からの視認性が良いことも何かと利点に。道具箱にビニールテープを入れておけば、船の上でもサッと加工出来るので、“ナゼか”の食い渋りに遭遇したら是非お試しください。

かくしてこの日の釣果は、竿頭75尾で船中上位3名が70尾を釣獲。この上位3名のうち2人が、食いの立つタイミングではコマセを絞って上ずる群れをクールダウンしながら釣果を伸ばしていたことを書き添えておきます。

ビギナーにはお手軽で、ベテランには奥の深い東京湾のLTアジ。水深20m前後の浅場で釣れ始め、連日束超えの釣果情報がネットや誌面を賑わせています。食味も釣り味もピークを迎える東京湾の金アジで、みんなで釣れるともっと楽しくなる乗合船の魅力をご満喫ください。

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/アルファソニックLG 73 190M
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.5号
コマセビシカゴ:LTミンチ用40号
テンビン:腕長25cm
船宿仕掛け:ハリス2号/ムツ10号3本針/全長2m
付けエサ:赤タン・アオイソメ

▼船宿:かめだや (東京都大田区羽田)

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

船タコの本場・兵庫の明石では5月からスタートしていますが、東京湾でも6月1日に船タコ釣りが解禁となり、いよいよ全国的にタコシーズンとなってきました!
早くから餌木タコ専用ロッドを発売してきたアルファタックルでは、今年はNEWモデルをリリースしています。今までになかったMPGブランクモデル、そしてkaijinシリーズでは3モデルが新製品。アルファソニックを含めると、なんと6モデルのラインナップですよ!

タコが乗ったこの瞬間がたまらない!

全国的に広まった餌木タコですが、各地の釣り場で求められる要素は少しずつ異なります。様々な釣り場・状況、そして釣り人によってもロッドに求めるものは違ったりします。多彩な広がりを見せている餌木タコに対応すべくラインナップも増えたわけですが「じゃあどのロッドが自分には一番いいんだろう?」と悩む人も少なからずいるはず。
ということで今回のブログではロッドの選び方を中心にお話ししてみましょう。

SiCガイドを搭載しているアルファタックル餌木タコロッド。2023年発売中のものは写真の6モデル。

上の写真の6モデルは、左から3番目のアルファソニック以外はなんと今年のNEWモデル。左からHB餌木タコ180MH、同170H、アルファソニック、そして右の3本はKaijinシリーズの180H、180MH、160MH。これだけあると、どれにしたらいいのか悩んじゃいますよね~~

Kaijinシリーズ3モデルに50号錘を下げた画像がこれ。

やはりアルファタックルの餌木タコロッドのベースと言えば、Kaijinシリーズ。上の写真では短いものが160MH、長くて少し軟らかいものが180MH、やや硬いのが180H。ベーシックアクションは180MHと言えます。

これは、Kaijin餌木タコ180MHと、アルファソニック餌木タコ180。これも錘は50号。穂先が全て赤いのがアルファソニックで、白い部分があるのがKaijin。アルファソニックのほうがやや軟らかめ。
これはKaijin餌木タコ180MH(シルバーの錘)と、HB餌木タコ180MH、170Hの3本(これも50号、シルバーではない錘)。HB餌木タコのほうが全体に少し軟らかめ(逆に言えばKaijinの180MHのほうが先調子)という言い方もできます。一番短いのはHBの170H。

HB餌木タコは、上の写真だけ見るとKaijinより軟らかいと思えるでしょうが、MPGブランクを使用しているだけあってHBはロッド全体のトルクがあり、大型のタコを掛けたときに「このロッドは強い!」と感じるはずです。

さて、そんな6つのモデルについて、分かりやすく表にしてみました。

それぞれ細かく説明することはもちろんできるのですが、簡潔に言えば上の表の備考欄に書いたことになります。まず、最もベーシックなのはやはりKaijinの180MH。餌木をボトムから離さずに踊らせて、タコの乗りを分かりやすく捉えるために穂先の曲がる部分を長めにしているのが、アルファタックル伝統の餌木タコ調子です。明石や東京湾はじめ、全国各地の釣り場で広く使いやすい。
そしてKaijinの180Hは、パワーがあり穂先もやや硬め。これは、根掛かりが多い場所で使うことも意識したモデル。ガリガリッと錘や餌木が根に掛かりかけたときに、すかさず餌木を上げないと根掛かりになってしまうわけですが、それをやりやすいのがこういった調子なのです。
160MHは、180MHのベーシックアクションをなるべく崩さずにショート化したもの。波があまりないところでは160センチの長さでも充分だし、なんといっても楽!疲れないのです。一日を通して餌木を動かして誘う餌木タコでは、疲れない=誘い続けることが楽にできる=タコがたくさん釣れる。というわけ。船が小さいプレジャーボートでは、タコに限らず竿が短いと取り回しがいいし、小柄な人や女性など力があまりない人にもこういったショートロッドはとてもいいのです。ただし、これより短くするとタコを水面から上げるとき船べりに貼り着かれてしまったりして(これがまた引き剥がせないんですよ!)、あまりよろしくない。また、ショートモデルの欠点としては、波の上下動がある釣り場だと、餌木をボトムから離さずに誘うことがやりにくくなる場合があることに注意。

とここまではKaijinの3モデルでの話です。上の表をもう一度見ていただくと、アルファソニックやHBシリーズとの比較が分かりますが、アルファソニックは180センチなのに竿が軽いことと、とにかく感度が高いという2点において6つの餌木タコロッドの中では一番です。
そしてHB餌木タコ。HBシリーズは170H/180MHともにロッドのトルクがあり、大タコ狙いの人にイチオシ。茨城・常磐エリアの3kgオーバーでもしっかり対処できます。そして170Hは、Kaijinの180H同様に穂先の曲がりが大きくないため、根掛かりが多い場所にも対応しやすい。例えば12月の東京湾では、海堡周りの根がきつい場所で大ダコを狙ったりしますが、そんなときにピッタリなのがこの170H。HBの180MHは、170Hよりやや長めなので波が常にある常磐地区に良いですね。時に5kgという特大サイズも上がる常磐は、MPGのトルク&パワーが活きるフィールドだと言えます。

〇下記のロッド製品名をクリックすると、製品ページに行けます。
HB餌木タコ
アルファソニック餌木タコ
Kaijin餌木タコ
かなり分かりやすくご説明したつもりですけど、それでも悩んじゃうという人は、遠慮なく問い合わせくださいね。
アルファタックル製品のお問い合わせはココをクリック! フリーダイヤルもあります。

さて、次はリールの説明も。

餌木タコのリールに必要な要素とは?
①ドラグ力が強い
②巻き上げ力が強い
③リールが丈夫
といった3つの点は外せないですね。ラインキャパシティは3号200mくらいならOK。小型リールでは2号200mでも可。
ここで注意したいのは「巻き上げ力」なのですが、もし同じリールだとしてもシングルハンドルモデルとダブルハンドルモデルでは大違い。巻き上げるときに力を入れやすいシングルハンドルモデルを必ず選びましょう。そして、ギア比。あまりハイギアだと巻き上げる力が出にくくなります。だいたい、ギア比6:1~6.5:1くらいがいいです。
次にドラグ力ですが、概ね6~7kg以上なら大丈夫です。しかし、小型のリールの場合、スペック上では7kgだったとしてもドラグの締め込みが弱いとドラグが十分に効かないことがあるので、できるだけギッチリ締めこみましょう。
写真の4つのリールは「シングルハンドル&ローギア」という条件を満たしているモデル。
それぞれのモデル名をクリックすると製品ページに行きます。

右手前:エランオクトパスワイドVTN64
【ギア比6.4:1、ドラグ9kg、24,000円】
あらかじめPE2号200mがセットされている、タコ専用モデル。悩んだらこれを選んでおけば間違いないです。根による擦れなどがなければ、PEラインは2号でも充分強いです。

右奥:ワイドバサルVT61
【ギア比6.1:1、ドラグ12kg、14,000円】
タコ専用モデルではないものの、ドラグ12kgと強力。価格は安いが丈夫。ラインはセットされていないので、自分で任意の太さのラインを巻くことができる。従って3号などを使いたい場合などはこれが良いです。

左手前:サイバードFUNE PG
【ギア比6.3:1、ドラグ7kg、14,500円】安価帯ながらもアルミハンドルノブ装備でカッコイイ。これもラインはセットしてありません。実売価格は今回ご案内している4モデルの中で最も安いです(価格はお店によって異なりますので、店頭で聞いてください)。

左奥:オクトパスライトプラス66
【ギア比6.6:1、ドラグ8kg、21,000円】
バスフィッシング用リールほどの小型サイズながらドラグ8kg。PE2号200mがセットされています。小型なのでパーミングがしやすく、手が小さい人でもしっかり握りこむことができる。アルミ製シングルハンドルノブはカッコいいだけでなくパワフルに巻ける。

といった具合にアルファタックル/テイルウォークでは餌木タコに適したリールはいろいろあります(サイバード以外はテイルウォークブランド)。
では、どのリールを選ぶべきか。例えば、ロッドが軽量なアルファソニックやKaijin餌木タコ160MHの場合、小型リールであるオクトパスライトプラスをセットするとタックル全体も餌木タコ用としては超軽量になり、重量的なメリットが大きくなる。このセッティングは本場・明石用としてもお薦め。
根掛かりが多い東京湾の海堡周りなら、Kaijin餌木タコ180HにワイドバサルVT61にPEライン3号を巻く。海堡周りではかなり起伏が激しいところがあり、そういった場所で強引に大きなタコを引き剥がしていくにはPE3号だとちょっと安心。
常磐など根掛かりは少ないところではタコが大きくてもラインはPE2号でも大丈夫。しかし大型が多いので巻き上げ力が欲しい・・・とすればHBエギタコ180MHにオクトパスワイドVTNをセットする。120号錘を多用する場合は海人餌木タコ180Hにするといいですね。
といった具合に、釣り場に合ったロッドとリールのセッティングがあります。なお、釣り場のタイプに限らず、PEの先端にフロロカーボンリーダー8~10号をセットしたほうがいいです。PEラインは直線強度は強いものの、根に擦れたりするとあっけなく切れてしまいます。リーダーはしっかり結べば「電車結び」でもいいですが、結び目がガイドを通らなくなるのでリーダーは短め(50センチくらい)にせざるを得ません。理想的にはFGノットやPRノットなどいわゆる摩擦系ノットでしっかり結び、リーダーの長さを1mくらいにしておくこと。1mにしておけば、PEラインが根に擦れることがほとんどなくなります。リーダー先端が傷ついたら、先を少し切って結び直しましょう。


リールの基本的な知識として知っておいて欲しいのは、リールは大型になるほどギアが大きく、巻き上げる力が強いだけでなく耐久性も高くなること(ギアが大きく厚みがあるため、強いだけでなく負荷が分散される)。だから、ハードな使い方をする人は中型サイズ(上の4つならオクトパスライト以外は中型サイズ)を選ぶのが良いです。

最後に、根掛かり対策について。
しばらく前から問題となっているのが根掛かりによって海底に餌木が残されてしまう環境的な問題です。釣り人にとっても、なくす餌木が少なくなった方がいいですよね。下に3つの根掛かり対策を書いてみます。

①根掛かりが多いところでは、できるだけラインを垂直に保つ。
根掛かりは慣れるとけっこう外すことができますが、非常に外しにくい(ほぼ外れない)のは船の下に餌木が潜り込んでいく流れのとき。この流れ方の場合、ラインが水面から垂直になっている状態を保つことが最大の根掛かり対策です。まず少し前方にキャスト。最初は斜め前方にラインが出ていますが、そんな流れ方のときは誘っているうちにラインが垂直になってきます。垂直になったらすかさず餌木を上げて再び前方にキャストする。わずかでも垂直から斜め下になったら急いで巻き上げましょう(できれば斜めになる前に上げる)。船下へ斜めに入った状態で根掛かると、まず取れませんし、ロッドやリールの破損にもつながります。

②根掛かりしにくいオモリを使用する
「ホゴオモリ」という棒状のオモリがあります。

写真を見て分かる通り、単に細長い棒のような形状をしています。このホゴオモリを使用すると根掛かりを相当少なくすることができます。
上の写真はグローカラーですが、色を塗っていないものももちろんありますし、一部分が平べったくなっているタイプもあります。50号以上の重さのものもあります。根掛かり防止のために使ってみてはいかがでしょうか。釣果には、この形状による影響はありません。一部が平べったくなっているタイプでは、その平面部にホログラムシールを貼ってアピールアップといったチューニングもやりやすいですよ。

③根掛かりが多いところでは餌木を1個にする
上の写真のように餌木を2個付けするのはもはやスタンダードと言えますが、根掛かりをすると当然2個失くします。シンプルな話ですが、根掛かりが多いところでは餌木を1個にすることで根掛かりは減りますし、もし失くしても海底に残してしまう餌木は1個で済みます。例えば「ここは根掛かりが多いから気をつけてね」などとアナウンスがあったらスナップから餌木を外して1個にする。アピールが足らなくなっちゃうんじゃないの?と思う人がいるかもしれませんが、そこは餌木以外の集寄をうまく装着するなど工夫してみましょう。

【根掛かり対策 オマケ】
根掛かりしたときって、ちょっと慌てちゃいますよね。良くあるのがロッドを立ててなんとかしようとする光景。これはロッド破損につながるのでNG。ロッドを曲げないように、根掛かったほうにロッドを向けてまっすぐにしましょう。
また、ラインがピーンと張った状態でリールのクラッチを無理やりオフにしようとするのもNG(これも良く見ます)。根掛かってラインが張った状態だと、リールのクラッチをオフにすることは非常にやりにくくなります。また、これをやるとリールのクラッチ破損につながり、リールが巻けなくなってしまうこともあります。まず落ち着いて(でもできるだけ早く)、リールのドラグを緩めてラインが出るようにしてください。そうやってラインを出してから、手袋を着ける、もしくはタオルを手に巻いてラインを握って対処してください。根掛かりしたときに、ラインを巻き付けるための小さな木の棒を置いてある釣り船も多く、それがあれば使いましょう。PEラインを素手で握って根掛かりに対処しようとすると、ラインで指を切ってしまい、最悪の場合は骨にまで達します。絶対に素手でラインをつかまないようにしましょう!


基本的な動作や誘いさえ覚えれば、初めての人でも簡単に釣れるのがタコ釣りのいいところ。
いよいよハイシーズン突入の船の餌木タコ釣り。皆さん、楽しんでくださいね~~~




レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。みなさんは今年のイサキ、もう召しあがりましたか? 唐突にこんなこと尋ねるのは、2023年のイサキが「例年より美味しい」とウワサだから。しかも、40cm超えのジャンボサイズを頭に押し並べて型がイイのも特筆。みなさんの釣行に+αのリークとなるよう、現地の模様をレポートします。千葉県・大原港「長福丸」から出船しました。

今回持ち込んだのは「アルファソニック LG73 190M」。このところこの竿のレポートばかり書いてますが、そのくらい万能な、様々な釣りにフィットするバランスの良い一振りです。剣崎や内房など、鋭いシャクリで仕掛けを踊らせないと魚が口を使わないタイミングがあるエリアでは「アルファソニック LG 82 185MH」の調子に頼りたくなる時もありますが、サーチする指示ダナの幅が3m前後と狭く、ジャンボサイズや思わぬ大物ゲストフィッシュも釣れる大原エリアでは「LG73」をチョイスしています。

──で、この日の釣り。竿入れから30cmクラスの良型が一荷、トリプルで釣れる絶好釣でしたが、やがて食いが落ち着き、アタリの遠退く時間も。この日は情報ページの取材だったので、ここでカメラを置いて釣り竿に持ち替えます。良型の3点掛けも見受けられたので、ハリス1.75号からスタート。指示ダナをシャクっていると時折アタリはあるのですがハリ掛かりしません。周りを見回すと、前日の強風の影響か大きなうねりと、食い渋りにみなさんお疲れの様子で置き竿になっている方も。ところが大ドモの釣れる人は釣れている。こんな時、みなさんはどうしていますか?

「釣れてる人は釣り座がイイのでは?」「釣れないのはコマセの撒きが足りないのでは?」「指示ダナが真棚とズレているのでは…?」──釣師はとかく“釣れない理由”を探しがちですが、私は操舵室に行ってハリス1.5号の船宿仕掛けを購入し、コマセカゴの上の窓を1/4より更に少し閉じてみました。こうすることによって、大オモテの釣り座でうねりに翻弄されながらも3m幅の指示ダナ内のサーチを3周してもプラビシにコマセが若干残り、海中に仕掛けがある状況、シャクリと喰わせの間の時間を少しでも稼ぐことに集中しました。すると──これがビンゴ。30cmクラスのイサキを頭に、メジナやゴマサバ混じりでテンポ良く釣れるようになりました。

お分かり頂けるかと思うのですが、「釣り座」「潮上・潮下」「コマセの撒き量」は釣果に影響していなかった、という事実です。大切なのは「コマセを多く撒く」ことではなくて「撒き方をコントロールする」ことではないでしょうか。コマセは魚を呼び寄せるために撒く“寄せエサ”では無く、効率よく釣鉤に口を使わせるための“起動条件(トリガー)”であることを、再確認する機会となりました。

かくして、ウワサの味覚はと言うとご覧の通り。しっとりと全身に回った脂質で大変美味! 刺身、炙り刺し、なめろう、塩焼きは勿論、カルパッチョやアクアパッツア、新タマネギとホイル焼きにしても美味しく楽しみました。天ぷらやフライにしても旨いとのことなので、目下、再チャレンジの日程を調整中です。みなさんも是非、当たり年の予感漂う大原沖のイサキをお試しください!

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/アルファソニックLG 73 190M
リール:中型両軸リール
道糸:PE2号
コマセビシカゴ:FL60号
テンビン:腕長30cm
クッション:直径1.5mm×長さ30cm
船宿仕掛け:ハリス1.5号/ムツ9号3本針/全長3.5m
付けエサ:なし

▼船宿:千葉県いすみ市 大原港 長福丸

レポート:フィールドモニター 川野誠

先々週あたりから葉山エリアの40m〜あたりで反応が出始めたとの浅場マルイカ。
少し前に、今シーズンの調子からノリノリな期待で行ったものの、ご機嫌イマイチでツ抜け出来ずに終了…もう少し釣果が安定するまで我慢かな〜と今週は毎度の剣崎、瀬戸丸さんに行ってきました。

前日まで潮も緩く城ヶ島まわりでトップは47杯との好調なのもあり平日なのに片舷7名の賑わいで出船。しかし朝イチの城ヶ島まわりは真っ青な海で潮が速くて60号もすっ飛んでいきます。1日違いでこんなのもイカ釣りあるあるですね〜

シンゴ船長すかさず剣崎沖に戻り探索してくれますが今度は微かなイカ反応の上下左右を取り囲むかのようにハモノ反応だらけだとか…

案の定巻き上げで船内アチラコチラから齧り取られの悲鳴がぁ〜(泣)

取られまくりの友人が船長の許可を得て船首で泳がせしたら一発でキロアップの綺麗な(憎たらしい?)真鯛を連チャンしたほど。

11時近くまでこのハモノ攻防が続きバケツの中のイカの数はポツポツしか増えずに終わりかなと思っていた矢先に上手の56m〜あたりで巨大反応とのことで駆けつけたら、潮変わりもありいきなりのトリプルダブルありの7回転!!

この流しだけで10杯以上キャッチ〜しかもサイズも良さげ混じりで大興奮ですよ。
こんなのがあるからやめれませんよね〜♫
沖あがりまでノリノリ続いてくれて胴の間だったけど次頭の30杯を獲れました!!

これからますます浅場での釣果も上向いてくるでしょうから、今からでも初チャレンジできる美味しいマルイカ釣りに、みなさんも是非ともお出かけください。

自分は来月からの剣崎イサキと東京湾エギタコ解禁にウズウズですけど(笑)

【釣行データー】
竿 アルファソニックマルイカGZ167XUL(メイン) 150UL(サブ)
オモリ 60号/50号
仕掛け PE0.6号、自作幹糸5号/スッテ6本(直結5直ブラ1)
船宿 神奈川県三浦市 松輪江奈港/瀬戸丸