レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳
相模湾のコマセキハダもそろそろファイナル。
11/12の釣行では14.5キロのメボウと47.2キロのプチモンスターの2本を釣獲できたが、今日は如何に。平日にもかかわらず夢追い釣り人17名が乗船。
6時半の出港。およそ30分ほどのクルージングでソナーが魚影をキャッチ。
指示ダナ40メートル。コマセの振り出しは45メートルから。それより下にはビシを下ろさないようにとの指示でスタートフィッシング。
開始から20分。『船に着いたよ』のアナウンス直後に右舷側でヒット。
およそ20分ほどのファイトで30キロサイズが無事キャッチ。
船を立て直し、リスタート後の続くヒットは私のスタンディングバウト183Sに。
勢いよく100メートルほど疾走されたところで手ごたえ確認。
リフトアップしたバウトの復元が比較的早いのでレギュラーサイズ以下と判断。
10分弱のファイトで17.4キロをキャッチ。
その30分後、再び私のバウトにヒット。
一気に200メートルほど引き出され、止まってからの手ごたえもかなりの重量感。
20分ほどのファイトで浮上してきたキハダは堂々とモンスターと呼べるサイズ、61.7キロ!
その後も船中2本のキハダサイズが上がり、最後に私も33.4キロを追釣!
12月とは思えない盛り上がりで沖揚がりを迎えた。
当日の私の釣果は17.4キロ、33.4キロ、61.7キロの計3本!
水温も21度を下回ってきており、キハダも旅立ち目前。
次回釣行までチャンスが残っているかなぁ……
【タックルデータ】
ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号
船宿 茅ヶ崎港 ちがさき丸
レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳
今シーズンのキハダは凄いですね。
25~30キロのレギュラーサイズが主体ですが、特に10月中旬頃はトップで3本、4本といった釣果も珍しくなく、キハダ初チャレンジでいきなりゲット!なんて人も多かったのでは。
朝晩の冷え込みも増してきたこの頃は、さすがにアタリも少なくなってきましたが、その代わりに50~60キロのモンスターサイズのヒットが目立つようになってきました。
その分、難易度が高まってきますが、それが本来の相模湾のコマセキハダ。
0か1、難攻不落のモンスターキハダを如何に落とすことがこの釣りの醍醐味でもあると私は思っております。 そして10月28日、茅ヶ崎港一俊丸に乗船。念願叶って82キロのモンスターキハダを釣り上げることができました。
【10月28日】コマセキハダ、船宿記録82.6キロ浮上。土曜はライト泳がせ船に出船、来週はライブベイトも! | 釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸 (kazutoshimaru.net)
しかし、その後は3回釣行し、釣行毎にヒットはさせたものの、全てキャッチには至らず。運を使い果たしてしまったのか…
11月12日、小田原早川港の坂口丸に乗船。6時の出船で東方向へ進みます。
1時間半ほどのクルージングで城ケ島沖の船団に合流。
指示ダナ30メートルでスタートとなります。
開始から2時間ほど経ったところでコマセが効きだし、船のまわり、そして船下にも反応が入るようになってきました。
ここで私のスタンディングバウト183Sにヒット。
走りが止まったところでしばしの駆け引き。
手ごたえからさほど大きくはないと判断。ロッドを起こし、魚の頭をこっちに向けたところで一気に巻き上げ、まずは14.5キロのキメジをゲット。
2発目のヒットは12時近くになってのこと。
ファーストラン、セカンドランで引き出されたラインは300メートル。
レギュラーサイズとは明らかに違う重量感。
ドラグを締め、スタンディングバウトを立てしばらく耐えていると、バット部分から深く曲がり込んでいたブランクスが徐々に戻ってきます。
ロッドにかかるテンションが常に一定になるようブランクスの曲がり込みが戻った分ラインを巻き取っていくと、徐々に魚の引きも弱まり、それまで巻き取りができなかった電動リールも巻き上げができるようになってきました。
300~100メートルの間は魚をさらに弱らせる目的でゆっくりと時間をかけながら巻き上げ、100メートルを切ったところから巻き上げ速度を上げ、サメゾーンを逃げ切るべく、ガンガン巻き上げます。
ビシが見えたところでラインを船長に託し、ハリスをたぐってもらうとグッドサイズのキハダが浮上!
2本のギャフが打たれ、取り込まれたキハダは47.2キロ!
【タックルデータ】
ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号
船宿 小田原早川港 坂口丸
レポート:フィールドモニター 二上あや
度重なる時化で何度もリスケし、今年は金洲はお預けかと思って居ましたが、金洲が禁漁になる11月末前ギリギリで、出船することが出来ました。
朝、御前崎港へ着くと風が強く、沖は更に海悪いよ、と船長。荷物を積み込み、いざ出船です。
約1時間半掛けて金洲に到着。
朝一番は五目から、まずは泳がせ用のエサにするムロアジを釣ります。仕掛けを落とし、指示棚で止めコマセを振るとすぐにプルプルプルと魚がかかる。
無事泳がせのエサを確保出来ました!
3尾エサが釣れたので、金洲の大型魚を釣るべくヘッドクォーター・スタンディングバウト182Sへ持ち替え、ハリス50号仕掛けにムロアジをセット。
ボトムまで落として、ムロアジが暴れる棚を探して待つ。反応無ければ、底を取り直すが、イマイチ反応が無い。
ポイント移動すると船長から「ここはヒメダイが居るポイントだよ!」とのアナウンス。釣ってみたかった金洲ならではの魚の名前にワクワクしてしまい、再び五目へチェンジ。
先程より深い棚でアタリ!初めましてのヒメダイとムロアジダブル、イサキや特大ムロアジを追加しましたが、魚の活性はちょっと低め‥。
そんな時にカンパチが魚探に出ていると船長のアナウンスに、今度はまたまた泳がせに。
スタンディングバウト182Sから伝わるムロアジの震えがもの凄いのでチャンスか!と思ったら、しっかりと根にハマってしまった。どうにか船長の手を借り根から抜けたと巻き始めたら、魚の引きがあるぞ!?
と思った瞬間、スタンディングバウト182Sが海に刺さった!!
初めての大型魚の力強さに愕然としたが、強力な引きをスタンディングバウト182Sがしなやかな屈強さを発揮した。
船長や友人にお手伝い頂きなんとか上げて来るが、6000番台のリールが熱を持ち、悲鳴寸前。長引くファイトでリール電源も電池切れ。ここから手巻きでやり取りし、魚が船の周りを回り出す。マグロなのか?マグロだったらオダモン超えサイズと期待に満ち溢れたが、やっと水面に見えたのは、大き過ぎたサメでした。。。
大物とのファイトは貴重な体験となり、金洲らしい魚に会えた、成果のある1日となりました。
【釣行データー】
釣行日:2024年11月4日
五目用ロッド:デッキスティックフルアームド 73-232
泳がせ用ロッド:ヘッドクォーター スタンディングバウト182S
釣り船:茂吉丸(しげよしまる 静岡県御前崎港)
レポート:フィールドスタッフ 白畑義基
今年のキハダフカセ釣りは6月下旬から開幕し、連日、好調が続いています。
乗合船は茅ヶ崎、葉山鐙摺に加え、千葉の勝山からも出船しています。魚のサイズも、初期は20㎏以下も時々混じりましたが、現在は平均で25㎏前後あり、30㎏~40㎏級まで上がっています。いつデカいキハダが食っても獲れるように、ラインシステム、ドラグ調整は万全にしましょう。
さて、私は8/4の金曜に有休をとって葉山鐙摺・長三朗丸から出船!
イワシを積んで沖へ向かい、途中で波をザッパンザッパン浴びるも、場所に着くと既に他船が魚を掛けている。すぐ鳥付きのキハダを発見し、今回上乗りをしてくれた石垣玄船長が撒き餌開始!
魚が餌を取り、舵を握る栗飯原由己・大船長の「はい、やって」の合図で投入。
「40~50mくらいのところに魚はいます。(道糸を)出し過ぎても食わないよー」
今回の餌はマイワシ、カタクチイワシも混じっていましたが、フカセなら遠くへ泳がせるため、マイワシがいいですね。背中の色がグリーンがかった、活きの良いものがベスト。
キハダ、カツオとも活きの悪い餌には見向きもしないので、鼻掛けかカマ掛けでイワシを弱らせずに投入し、沖へ流します(カマ掛けの方が良く潜りますが、不慣れなら鼻掛けでも良い)。この時、潜りながら船から遠ざかっていくイワシがベスト。船から離れないイワシや、海面を弱々しく泳ぐイワシは即座に交換する。
船下には撒かれたイワシが固まり、群を作っている。これは周辺に魚がいるため。イワシにしてみたら、ここで群れずに散らばったらあっという間に捕食されてしまうのです。そしてほどなく、胴の間で流していた人のドラグが鳴った!
これを皮切りに船中あちこちでキハダが食いだし、竿が曲がり、ドラグが鳴り続ける。掛けた人はミヨシ(舳先)か艫へ移動してやり取りし、他の釣り人もオマツリに注意しながらイワシを流すのが作法。そしてミヨシで取り込まれたのは20㎏級のキハダ。この流しでは4人くらいアタっていたが、筆者にはアタらず。
大船長が「デカいハリを使っていると、イワシの泳ぎが悪いから食わない。カットヒラマサの13号がいいよ」とアナウンス。
素早く同サイズのふかせキハダ13号にサイズダウン。南方延縄結びで結び直す。潮回りして投入すると、すぐさま道糸が走り出した!しかし、「ハリが小さく、掛かりが浅いとバレる」と考え、猛スピードで突っ走っている最中に追いアワセを入れた瞬間、ハリス切れ!
「マイワシが小さめなので、小バリなら当たる」と判断し、ハリを結び直していると、隣でもアタリ!
筆者もオマツリを回避しつつ、ある程度流しても食わないので、念のためゆっくり回収している最中に再び食った!
私の場合、初期ドラグは2.5㎏だが、ファーストランは強烈。そのまま走らせ、止まったところで追いアワセを入れる。何度か走るが、スピニングバウト215で走りを食い止め、魚が頭を振り始めたら竿を立ててリフトする。この時、ドラグが緩いといつまでも寄らないため、徐々にドラグを締めていく(筆者は5㎏まで上げる)が、道糸やハリスの強度1/4までが限界。それ以上締めたら切れる。ドラグを締める時もひと目盛ずつ締めるよう意識しよう。最初のダッシュでは無理に止めず、魚が止まってからじっくりやり取りしたい。ただ重いだけの時は容赦なく距離を詰め、反転した時も竿を立てて「人間の負担を軽くし、魚に最大のプレッシャーをかけ続ける」ことを心がけよう。
魚が真下に潜った後は、ぐるぐる回り出す。この時もリフトしたときにドラグが滑らなければ大丈夫だ。今回はタモ入れが浅く、ベールを返した瞬間にまた20mほど持っていかれ、オマツリまでしたが、玄船長のサポートで何とか23㎏をキャッチ。
この魚は、撒いたイワシの他、イカやシマガツオかハタンポのような小魚も捕食していた。
その後もアタリは続き、一時はミヨシで4人同時にやり取りするような状況まであったが、ドラグを締めすぎたのか竿が折れたり、ハリス切れといったバラシも多発し、船中でヒットは16回。キャッチは5本。最大は28㎏。カツオも6㎏級の大型が混じった。
このフカセ釣り、エサのイワシがエサ屋さんで買える限り出船しますが、9月10日現在、エサが入手困難になっているため、今後はスポット出船の予定とのことです。
ヒット率も良いので是非、挑戦してください。
【タックル】
竿:アルファタックル MPG スピニングバウト215
リール:スピニング5000番クラス
道糸:パワーアイWX8 5号
ハリス:プレミアム万鮪 18号
ハリ:ふかせキハダ 13号
釣り船:長三朗丸(ちょうざぶろうまる) 神奈川県葉山町 葉山鐙摺(はやまあぶずり)港
レポート:フィールドモニター 鷲谷康幸
今年の相模湾も開幕からカツオがオキアミコマセに口を使うスタート。
15kg未満のキメジも多く、楽しめるようですが1日間隔で好不調を繰り返しています。
そんな中での私のエビング2戦目は台風明け2日目、やはり台風明け初日は良い釣果だったようですがどうなるのか? 今回も定宿の茅ヶ崎・一俊丸から。
茅ヶ崎港を出た船は途中の小さな反応を流しつつ相模湾を西へ、真鶴の手前辺りで徐々に船団ができ始めます。
周りの状況を見るとポツポツとコマセ釣りではカツオが上がっている模様。同船者のエビンガーにカツオがヒットするも僕とお祭りでバラし、ごめんなさい…。
ポツポツと上がっていたカツオの勢いも次第に衰え、分家したナブラ?を僚船と2隻で追いかけます。 もう1船の方はキハダクラスを頻繁に掛けては切られを繰り返している様子、チャンスあり?かとスピニングバウトにスイッチし、しゃくり続けると「ゴン!」と気持ちの良いアタリ!
ネムリバリをカンヌキに掛けるために鬼合わせを3回、MPGのしっかりしたバットにフッキングの手応えが伝わります。 最初の走りを耐える覚悟で体制を整えたのですが、ドラグも出ないまま、MPGの柔軟なパワーのおかげか瞬殺で上がってきたのは小型のキメジ。
その後はノーチャンスで船中キメジ1本と寂しい釣果になってしまいました・・・しかし、貴重な価値ある1本に満足!
今回のエビングタックルは、メインのキハダ用にいつものMPGヘッドクォータースピニングバウト215、カツオ用にCRAZEEジギングシャフトS63MH。 CRAZEEは去年まではMを使っていましたが、ゴリ巻き必須の乗合船ではもう少しパワーがあったほうが良いと思い、今年からパワーを一段階上げてMHにしています。 カツオ狙いは12~16号程度の細ハリスと素早い仕掛け投入が有利ということでタックルを分けており、周りでカツオメインに当たっているナブラには即座にカツオ用へスイッチできるようにタックルは2セット用意しています。
それと、今季のエビングはワームの他にバケ皮を併用してみています。エビングはワームだけでも問題なく釣れる釣法ですが、船下を通ってもなかなか口を使わない魚やシーズン後半のコマセについた魚をどうにか攻略できないものかと試行錯誤中なのです。今回のキメジもバケ仕掛けが決め手になったのかは定かではありませんが一つの実績にはなりました。現時点ではまだ本調子ではない今年の相模湾ですが、ボチボチコマセにつき始める頃かと。 シーズン後半には小田モンと言われる大型の回遊もあるので可能性がゼロではない限り狙っていきたいと思います!
【タックル】
●キハダ用
ロッド:MPGヘッドクォータースピニングバウト215
リール:10000番
PE:4号400m
ハリス:22号
針:キハダマグロ用15号、ケイムラ系ワームx2、バラフグ魚皮
ジグ:250g
●カツオ用
ロッド:CRAZEE ジギングシャフトS63MH
リール:8000番
PE:4号300m
ハリス:12号
針:メジカツ用15号、ケイムラ系ワーム、バラフグ魚皮
ジグ:250g
釣り船:一俊丸(神奈川県 茅ヶ崎漁港)
釣行日:2023年8月24日