レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。

今期のシロギス釣り、みなさんはもう行かれましたか? パールピンクに透き通る流線型の魚体。「ブルルンッ!」と派手で明確なアタリ。天ぷらダネとしては最高級のシロギスはビギナーにも釣り易く、ベテランには奥深い釣趣溢れるターゲット。10m以浅の浅場で釣れる乗っ込みのこの時期、今年はアカクラゲが少なくて快適なうえに、平均20cm前後と型がイイんです!

今回持ち込んだのは アルファソニックLG73-190M。錘負荷20〜80号で、アジやイサキのコマセ釣りからコチやヒラメ、タチウオの釣りまで汎用性に長けたコストパフォーマンスNo.1の一振りです。

これまでシロギス釣りと言えば、スピニングリールを付けて投げてはさびいてアタリを出すチョイ投げの釣りがメインでしたが、このところ胴突き仕掛けで船下を釣ったり、潮が緩んでアタリが少ない時間帯だけ軽く振り込んで広範囲を探る釣り、というスタイルに移行しつつあります。

この釣りにフィットするのが アルファソニックLG73-190Mで、積極的に投げてリフト&フォールをする釣り師には兄弟竿のアルファソニックLG82-185MHが手に合うかと思われます。今回乗船した15号オモリで統一の長崎屋さんでは、ちょっと本気を出してアンダースローで投げても安心な丈夫さも特筆です。

──で、この日の釣り。

一投目からアタリのある高活性で、上がる魚は20cm前後とサイズも文句ナシ。ただ唯一、仕掛けを10秒ほどピタッと動かさずにステイさせる「食わせの間」が絶対に必要で、船が流されて8秒でオモリの位置が動いてしまうと途端にアタリが出なくなるというシビアな一面も。この「停め」と、仕掛けを跳ね上げて、沈降する動きでシロギスの気を引く「誘い」のリズムさえ掴んでいれば、エサがハリに付いている限り釣れ続けるという好展開。キス竿としてはちょっと余る竿の長さが、道糸を張らず緩めずで潮の動きに合わせられる“送りしろ”の確保にも役立ちました。

かくして、この日の竿頭は130本と余裕の束釣り達成。わたしは取材の片手間でもLサイズのジッパー付きポリ袋がちょうどいっぱいになる50本と大満足の釣果。中小サイズは定番の“天ぷら”に。22cmを超える大きなサイズは塩水で洗って“刺身”にしたり、冷蔵庫で“酒干し”にすると他魚種では味わえない豊かな風味を楽しめます。

アタリ年を感じさせるこの好機に、東京湾の小物釣りの奥深い釣趣をお楽しみください!

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/アルファソニックLG 73 190M
リール:小型両軸リール
道糸:PE 0.8号
船宿仕掛け:幹糸1.5号/ハリス1号/競技用キス9号 胴突き仕掛け
オモリ:15号
付けエサ:アオイソメ

▼船宿:つり船 長崎屋 (神奈川県横浜市 横浜本牧漁港)